Diary 2010. 9
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9月6日 (月)  政治家マジック

我々国民にとって良かったかどうかは知らないが、昔から政治家特有の魅力(魔力)?があると言われる。

「ダメだあんな奴」と思ってても、一度本人と対談すると「結構良い奴じゃないか」と変わってしまうあれだ。

子どもの頃からいろんな政治家の素顔をを見る機会が多い環境で育った僕には、その吸い込まれるようなオーラを見たことがない。
運が良かったのだ。

さすがに兵庫県育ちだから小沢さんや菅総理と会うことは無かったが、政治家を「先生」と呼ぶのはおかしなことだと今でも思う。

付き人「少し遅れましたね」
政治家「こんなしょうもない大会なんかせんでもいいのに、邪魔くさい」
あるセレモニーで大きな市の市長が挨拶に出向いたときに、エレベーターの中でこんな会話をしていた。
その後舞台では満面の笑みを浮かべてスピーチする市長に、強い嫌悪感を抱いたのは言うまでもない。

今は日本の総理大臣を決める民主党の代表選の真っ最中。
国民に投票は出来ないが、アピールのため街頭演説が各地で行われている。

小沢一郎氏には「小泉劇場」以来、田中眞紀子さんが応援のため横に着いた。

「眞紀子節」は健在だが、彼女のこれまでを見る限り、誠意はあるもののたわいもないのが分かった。
「お嬢様」なのか「女王様」なのか、育ちはどうあれ、演説中の眞紀子さんと本音は違い、地場や自社の存続第一主義が伺える。
よく似た二人だ。

一方の菅陣営は、汗を吸わないまっさらのタオルを「暑いから」といって群衆に配る始末。
バラまきサービス精神のパフォーマンスが見受けられるだけだ。

今回の菅、小沢両氏の決戦は、二人の「面の皮」の厚さが鍵となるだろう。

薄〜い菅さんか?分厚〜い小沢さんか?


9月13日 (月)  名護市市議選

沖縄米軍基地問題に揺れる中、現地での市会議員選が名護市で行われた。

「米軍基地移設反対派の圧勝」と報道されたが、定数27に対し、反対派の稲嶺市長を指示する16名と無指示11名の当選結果は果たして「圧勝」と言えるのだろうか?

この結果に仲井真沖縄県知事は「政府に聞いてくれ」とノーコメントだ。

「普天間が危険だから」という当の沖縄県民たちは、いったい何処へ移設するのが望ましいと考えている者が多いのだろうか?

沖縄返還のときにアメリカと交わした密約では、「費用も場所も日本持ち」と日本政府が決めてしまったのか?
今のアメリカなら違った回答が得られるのではないのか?

以前から言うように、案を絞って全国民で考え、答えを出すときに来ていると思う。

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9月16日 (木)  神戸紀行I

「神戸のお好み焼き」

僕が27歳の頃に知ったお好み焼き店「万味(まんみ)」さんは、板宿駅を南方へ2kmほど行ったところにある。

「最近はホンマもんのどろソースを使う店が無くなって来たなぁ・・」と言っていた頃でもあったが、ここ万味さんはどろソースも焼き上げる女将さんの腕も本物で、下町のお好み焼きというよりは、わざわざ昭和の古き良き時代を演出したかのような佇まいにも思えた。

神戸では下町というものが、須磨区より西に殆ど無いため、過去に神戸を訪れ万味さんへ連れて行った来賓や知人には「下町で西神戸一のお好み焼き」といった紹介を僕は敢えてしていたくらいだ。
(東神戸には「さいもと」さんというお好み焼き屋があったが、十数年前に僕の知る女将さんは他界したのでその後は知らない)


万味さんで最後に食べたのが今年の8月初旬だった。
月曜定休、昼は2時まで、夜は5時〜の営業なのだが、今月も足を運んでみると夜の7時なのに閉まっていた。
というよりは店の戸が少し開いていて、中の電灯はつけっ放しという状態で、少し覗いてみたが誰も居らず、ソースの匂いだけが漂っていた。

「なんだ、今日は特別に閉めたのかな?」と思い、その日は仕方なく帰ったのだが、気になって5日ほど経ってから電話を入れてみた。

(今まで電話などしたことはない)
電話に出たのは当の女将さん。
「もしもし、こないだ休んでたけど何かあったん?」と尋ねてびっくり。
「私なぁ、8月に軽い脳梗塞患って、ちょっと間休んどんねん」と聞かされた。
(僕が行ってすぐの出来事だ)

その後、月木と定休にして昼間だけでもと思い営業を再開するも、すぐに気落ちして肉体的にも精神的にもすぐ疲れてしまうから「どないしょーかと思とんねん、休んどってもすることないし・・・困ったわ」とも言っていた。

僕は「無理せず腕が鈍らん程度にじっくり休養してから、ぼちぼちと始めたらどないですか?これからお昼だけでもええやん」と励ますつもりで言ったが、内心は(あのお好みが食べられへんようになったら困る)というのが正直なところだ。

「自分だけが年齢を重ねている訳ではない」

いつもそう思いながら生きてはいるが、もう二度と戻らなく、味わえなくなったものも数え切れぬほど増えたことに、ある種の寂しさを覚えるようになって来た。

仕方ないかぁ・・・と。

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