Diary 2008. 5
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5月7日 (水)  表現の自由

大阪は阪急百貨店の北海道物産展が、「おはよう朝日」で取材されていた。
番組の中でホワイトカレーを紹介する豊平館の方が「ホワイトカレーなのでチーズがたっぷりと入っていうから、あっさりとして猶且つ(尚且つ)濃厚な味になっております」とコメントしていたが、何かおかしな気がした。

北海道は、札幌に叔母が住んで40数年になる。
その叔母を尋ねて僕が中学2年に初めて北海道へ行った頃は、魚介類は何を食べても美味しかったのを思い出す。
今でも北の海産物は旨いのだが、先日の猛暑報道?で驚いたのは、ここ関西の方がずっと涼しく、北海道の最高気温が10度近く上回るという逆転現象が起きたことだ。
4月下旬の札幌といえば、雪解けで地面がぐちゃぐちゃになっている頃。
エアコンに「クーラー」はなく、稚内の方へ行けば冷蔵庫もないくらいだったのに、このまま行けば気象観測史上に無かった「梅雨の北海道」が始まってしまうだろう。


5月9日 (金)  総理大臣バッシング

テレビがデジタル化し、ハイビジョンといった肉眼よりもくっきりと細部まで見える放送が始まっているが
元々テレビなどのメディアは、見える部分より隠れている部分の方が多いのに、見える部分だけをクリアーにしようというのは、些かどうであろう?

同じく、政府や地方の役人のやることは見えている部分より見えない部分の方がずっと多いのにもかかわらず、見える部分だけで判断しなければならないのは、国民にとって辛いことである。

総理大臣や政党の支持率など「?パーセント」とグラフを用いて数値化され報道しているが、支持、不支持割合はともかく100パーセントに偏ることはないとは思うが、もし国民の不支持が100パーセントになっても、直ぐには総理が替わらないだろう。

現在、橋下大阪府知事がやろうとしていることは、その見えない部分のあぶり出し、大衆に露見しようとしていることで、当たり前だが立派なことだ。

マスコミも総理大臣のバッシングは程々にして、その裏に隠れている悪官僚のしっぽを捕まえて「真の悪」をバッシングをしなければならない。


5月13日 (火)  雷さま

今日の関西地区は珍しく雷鳴が鳴り止まぬ夜となった。
最初の雷が唸りをあげてからもう数時間続いている。
雷雲も広範囲にまたがって、あちらこちらで競うかのように鳴っているのが音で判る。

ゴロゴロと音が低ければ低いほど遠くからの雷鳴で、ドーンと大きな音は中距離を、ガラガラドシャーンと高い音は近くだということを示している。


5月16日 (金)  鯉のぼり

4月29日の昭和の日から5月5日の子どもの日までの祝日と日曜が連なることを「ゴールデンウイーク」と呼ぶのは日本だけで、その名の由来は、菓子業界が仕掛けた「バレンタインデーにチョコレートを送ろう」というように、映画業界がチャップリンの「黄金狂時代」の黄金をヒントに、お客さんが多く映画を観に来るので「黄金週間」と名付けたのが始まりだと言われている。

それにしてもやでぇ!
29日の「天皇誕生日」を「みどりの日」から「昭和の日」に変えたり、3日の「憲法記念日」、5日の「子どもの日」と、以前は飛び石連休だったのをわざわざ4日に「みどりの日」を持って来て、日曜と祝日が重なるからと「振替休日」やと入れ込んだんやから、業界やなく国が無理矢理に長期連休を作ったようなもんやがな。
(それやったら敬老の日から文化の日まで何か祝日増やして秋のチョー飛び石連休でも作ったらどうかなぁ?)

祝日ではないが5月第2日曜の「母の日」は米国からの由来とか、元々の鯉のぼりは錦鯉がいないときからあって、昔の日本は黒い鯉しかおらず、鯉のぼりも白黒だけ、東京オリンピックの五輪旗の色からヒントを得て現在のようなカラフルな鯉のぼりが出来たらしく、子どもの日は本来、母親に感謝をする日やったということも知らなかったなぁ。

写真の鯉のぼりは、飾ってるのか?洗濯して干してるのか?どっちやろ?

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5月18日 (日)  矛盾との戦い

世界各国で何兆もかけて宇宙にロケットを打ち上げ、人工衛星や宇宙ステーションと称して人類の英知を集めたプロジェクトを始動している。

ほんの僅かだけ月や火星を往復し、持ち帰った月の石を万博などで「観るだけ」に長蛇の列を作ったのは記憶に新しい。

夢と希望に満ちることは良いが、結局は軍事衛星など「支配」につながる権力に偏るモノが多い。

気象衛星、レーダーまで駆使している最新の天気予報も、インディアンが住まい(テント)の入り口にぶら下げた毛のしだれ具合で湿度や天気を知る方法や、「ツバメが低空飛行をすると雨」、「夜空の星がきれいだと晴れる」と言われて来た予測と、大して結果は変わらない。

つい最近では「コンピューターで未来を正確にシミュレーション」などと、まさに言葉のマジックで世間を煽るテレビ番組や企業が出てきた。
(現在のコンピューターでそんなもんが判るわけない!頭でっかちの錯覚や錯覚)

地震予知も出来ないし、出来たとしても不備の方が多い。
天気予報も予報士が増え、「予測ゲーム」みたいに少しづつズレているだけの予報に庶民は右往左往させられているのが現状だ。

結局、大規模な自然災害の大半は防ぎようがなく、東京の地下トンネル(雨水用)もスゴいと思ったのは、それにかける費用と人力の方で、元々無計画な整備と河川工事や埋め立が今日の結果をもたらしただけだ。

何事にも事前、事後には賛否が飛び交うといった「たら、れば」の尽きないのが人間社会の常である。


5月22日 (木)  今朝のテレビ放送

MBSの朝ズバで、「天下りは何にも悪くないよ」と6つの団体を渡り歩き、数億円の所得を得ている水産系の官僚(70歳代)が堂々と取材に応えていた。
テレ朝のスーパーモーニングでは、「チラシ広告からカップ麺が無くなった」と全国のチラシを集めている会社の取材を流していた。
フジテレビのとくダネでは、「厚労省の認可に期間がかかり、ガンの新薬が患者の希望通りに処方して貰えない」とガンで亡くなった方の家族の声を報道していた。

これらは各局が以前からよくやっている内容なのだが、一向に減らないというのが「世論の声」である。

そこで、もう少し各局に方向性を絞って頂き、「対処するにはどんな方法が好ましいのか?」を視聴者から集め、多い案から順番に実行へ移して行くような報道に持って行って貰いたい。
当然、スポンサーへの特別な配慮は無くして。

天下りもいけないが、まずは公団や特殊法人を無くすことが優先で、新薬も昨今は情報の入手が早すぎる、ガンなら末期の患者から製薬会社へ「人体実験」を覚悟し、無補償で投薬されれば良い。
チラシ広告に至っては、いささか載せ過ぎである。

「縦割り行政」を問題視するならば、マスコミ各社も手抜きは辞めて良い意味で縦横のつながりを持って欲しいものだ。


5月29日 (木)  「スポンジ現象化」

「梅田コマ劇場」につづき、1956年に出来た東京の「新宿コマ劇場」がこの度閉鎖される。
一時期は「美空ひばり」ら有名人の舞台などで、コマ劇場を数周囲むほど入場者の列で「蜷局(ろぐろ)」が出来た。

40年ほど前に、住民が郊外の住宅地へ「住み易すさ」を求め移り住み、住宅分布図でみると中心部にポッカリ穴が空いたような現象、「ドーナツ化」が全国各地の都市で始まった。

それと似たような現象で、商業施設や公共施設の無計画な増設が進み、至る所の古い施設が不要化で閉鎖してゆく「スポンジ化現象」が起きている。

企業の入り手がある商業施設はまだしも、大阪府や兵庫県のように巨額な負債を抱えながら、無駄なハコモノやテーマパークを造り過ぎた行政の施設には殆ど借り手が無く、閉鎖を余儀なくされるものが多い。

しかしここ数年では、その都市部の商業施設にも後継する担い手が無く、空洞化するといったスポンジ化現象が関西では既に起きている。

少子化や不景気を、全くと言っていいほど予測せずに何事も「飽和状態」に行き着くまで突き進む人間の「浅はかさ」には、どうしようもない道だけがいつも遺される。


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