Diary 2012. 8
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8月7日 (火)  酷暑 食中毒

蒸し暑い梅雨のカビ胎児も大変だが、生鮮食品を扱う者は、この暑い時期が大変。

毎年夏には多くの食中毒者が出る。
(一番多いのは9月頃)

加熱したものを冷ますにも、この時期は一番時間や手間がかかり、追われた厨房を覗くと、菌が大繁殖していることが多い。

シュシュっとアルコールを巻いたりしてるが、アルコールで除菌なんざぁ、して良いとこと悪いとこの区別がついてない者も多く、「アルコールを巻け」「熱湯消毒をしろ」「冷凍しろ」と言う指導者に限って、本当の除菌、食中毒対策が出来ていないのが多い。

その他ダメ出しの例はこうだ

●手袋の着用を義務付けてる。
●人件費を削減し、少人数で作業をさせようとする。
●味見(全て)をしない、させない。
●ついエプロンや衣類で手を拭く。
●紙のもの(お札など)を触るとき口に指を持って行ってしまう。
(顔を触ってしまったら必ず手を洗え)
●手指に傷をしても「大丈夫」と我慢する。
●盛り付けに特にこだわる。
●店舗の飾りつけに特にこだわる。
●鼻が利かない。
(自分で理解して対処を知っている者は良い)
●袋や箱で買ってきたものを調理台にすぐ置く。
●汗っかきや汗を殆どかかない。
(自分で理解して対処を知っている者は良い)

挙げればまだまだ出てくるが、最低のところを知っておかないと、食中毒は起きてしまうのだ。

 


8月13日 (月)  ロンドンオリンピックを終えて


今回のロンドン大会で過去最多のメダル獲得数を誇った日本選手団。

実際に獲得数だけを考えれば、出場する選手の数や、各分野の「軍資金」なるものを多くかければ、ある程度比例して増えるだろうが、そんな問題ではないと、いつも世界レベルの競技を見ていて思う。

「なでしこ」と呼ばれる女子の活躍が際立ったロンドンオリンピックだったが、見ていて感じたことは、開会式には多くの選手が揃っていたが、自分たちの種目を終えて先に帰国する選手が多く、閉会式までは揃って参加しないのだ。

シリア代表の走り高跳びの選手も、競技を終えた時点で何も語ることなく、親たちの待つ戦下の自国へ戻って行く姿に、言語に絶する思いを感じた。

始まった頃のオリンピックはそうでは無かったのだろうが、「参加することに意義が」という割には、経済効果を求めて、各都市が大会の誘致運動を起こすなど、運営委員会そのものがビッグビジネスとして動いているのが嫌らしいほど分かる。

そんな中、日本へ帰国した各選手の会見や、まつわるエピソードなどを聞いていると、思わずジーンと胸を打たれることも多くあるのは、誠に嬉しい効果だとつくづく思う。

買収も賄賂もなく、ひたすらに自己の競技に人生を捧げた、その「無垢」な選手たちに感謝のエールを送りたい。

 


8月25日 (土)  人の振り見て我が振り直せ


ある夏休みの日だった。

須磨の海水浴場へ出掛け、パラソルを広げてボンボンベットの上に僕は寝ころんでいた。

当時は日焼けサロンもあちらこちらで開業されるほどの日焼けブームで、ファラフォーセットメジャーズ主演のハリウッド映画「サンバーン」などのポスターが街角に貼られてたのを思い出す。

「サンバーンは日焼けっていう意味だって知ってた?」と同級生に教えられたのも覚えている。

綺麗にムラ無く日焼けをするには、何といっても日焼けオイルが大事だ。

それも「コパトーンの一番黒く焼けるやつ」が飛ぶように売れていた。

ビーチサンダルは稲妻マークの「ボルト」か、ビルケンシュトックの革サンダルが流行っていた。

女性の水着はビキニからハイレグのワンピースに、男性はトランクスタイプとビキニが半々くらいの時代だったと思う。

その日はいつもの灰皿を忘れたので、吸った煙草を手で盛り上げた砂山へ刺して消していた。

もちろん吸い殻は後で持って帰るのだが、今では絶対にしない事になったのも、その日からだ。

僕らの隣へ、幼児連れの家族が来てレジャーシートを広げている最中、母親にだっこされて来た子供が砂浜へ降ろされ、「アチっ、アチっ」と足をバタつかせて言っていた。

この熱射の中、直射日光の砂浜へ裸足で立てば、そりゃ大人でも熱いだろうが、次に「ギャー」とその子供が大声で泣き出したのだ。

母親は必死になってその子の足の裏を濡れたタオルで冷やしている。

どうやら足の裏を火傷したらしい。

その親子が来る直前に、バスタオルを広げて肌を焼いていた女の子たちも、同じように吸った煙草の吸い殻を砂浜に刺して消していたが、砂に紛れて持ち帰るのを忘れたか、そのまま放って帰ったのが原因だったのだろう。



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