Diary 2011. 7
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7月1日 (金)  知能指数(IQ)が示すもの

知能指数を辞書で引くと「精神年齢を生活年齢で割る」とあるが、そもそも「精神年齢」や「生活年齢」が何なのか分からない。

それに、同じ問題で知能テストをやっても、測定するときの年齢や精神状態も左右するので、その度に能力が上がったり下がったりする。

ただ、検査の精度は割合に高く、平均100のものが50になったり150になったりはせずに、10程度の誤差内で結果は出ている。

そこで「知能指数」とは一体何なのか?を考えると、「物分かりの良さ」「理解の早さ」が揚げられるので、一般的に「頭の回転の早さ」や「その場の空気を読む力」、「総合的な能力」などを表すものとされている。

知能指数は測定する内容や項目が多く、その項目に得意、不得意の偏(かたよ)りがあれば、それも考慮しなくてはならない。
知能指数の結果だけで優劣は付け難い部分もあるというわけだ。

一方、知能指数の使い道を考えると、物事の整理をしたり、想像力を膨らませたり、カリキュラムを作る作業などに就くと、その高い能力を発揮できるのではないかと考えられている。

知能指数の高い者は暴力的な「力技」を不得意とし、何でも順序立てて効率の良い結果を得意とする故に、あまり気付かれず「潤滑油」として機転を利かせる立場に立つ者が多い。

その機転の良さは、知能指数が低い者には理解出来ぬ早さで事を運んでしまうからだ。

しかし、知能指数が高いというだけで偏ったプライドの持ち主もいるので、すぐ苛ついたり、他人を見下すこともあるのだ。

それは、知能指数では測れぬ「個性」や「人間性」といった、生まれつきの「性根」が深く関わっているせいだろう。

中でも一番困るのは、天才的な頭脳を持ち合わせているため、共同作業が出来ない(または続かない)という点だったり、何かとムキになったり、案外飽き性だったりすることだ。

知能指数とは無関係なところに「不出来」な内面を抱える高いIQの持ち主たちは、詐欺などの犯罪を重ねてしまう者もいるので、高いIQであっても、その方向性が結果の善し悪しを決めることだろう。


7月13日 (水)  食文化が遺産って・・?


今日の産経新聞で「韓国がキムチを食の世界遺産に」というような内容のものがあった。

確かに食は文化であり、人間にとっては風光明媚よりも大切なものかも知れないが、世界遺産とは趣旨が違い過ぎるのではないか。

僕の生家でも「味」やその味に辿り着く技法・技術は伝統や財産となっているが「食べ物」はすべて「腐るもの」、缶詰めのように長期保存が出来るといっても数年で、高々数十年で遺産と認められるのは人間国宝(重要無形文化財保持者)くらいだろう。

キムチは朝鮮の国民的な食べ物で、韓国としては世界文化財の新分野を切り開いて世界五大食文化と数を増やし、大国の仲間入りを目指して「国の売名」を謀ろうとするのは分かるが、そう何でも世界遺産扱いされては「遺産」という価値自体の値打ちが下がってしまうだろう。

そもそも宮廷料理だけでなく、何処の国にも歴史ある「物の食べ方」は存在するが、その時代の流れによって味や趣向は変わるもので、日本の酒も「昔より今が一番旨さを競っている時代」だと酒蔵の人も言う程だ。

「お米」は朝鮮から日本へ、「唐辛子」は日本から朝鮮へと伝えた文化だという歴史もあり、その国で長年食べられているからといって遺産になる訳ではないだろう。

もし朝鮮のキムチが世界遺産となれば、韓国で食べられている殆どが中国産と言われている今、その世界遺産を支えているのは中国ということになってしまうではないか。


7月26日 (火)  醸造アルコール

兵庫・神戸は「和牛」「真珠」「日本酒」などと、日本トップクラスを発祥している。

灘五郷の西の神戸には酒蔵が多いのは全国でも有名だ。

しかも兵庫県で考えると、一時期より減ったとはいえ、まだまだ東西南北に有能な酒蔵が点在している。

昨今の日本酒ブームは凄く、調べてみると日本酒の歴史から言っても現代が最高に味を競う酒蔵が多い「時」らしい。

日本酒はまさしく「ルネサンス」時代を迎えているのだ。

日本酒はやたらと種類が多く、蔵(メーカー)が出す品種も増えている傾向だ。

「清酒」「醸造酒」「吟醸酒」「混成酒」「純米酒」「純米吟醸酒」「大吟醸酒」「微炭酸酒」「生酒」「生貯蔵酒」など、その他「ひやおろし」や「リキュール」と表示されている日本酒もある。

中でも、純米酒と違う吟醸酒は「普通酒」や「清酒」と呼ばれ、醸造用アルコールなどの添加、無添加によって分けられている。

(醸造(じょうぞう)用アルコール入の日本酒はを「アル添(あるてん)」とも呼ばれている。

その「醸造アルコール」とは何かを調べてみると、これまたはっきりとしない結果が多く・・・(続く)


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