Diary 2011. 1
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1月1日 (土)  「天知る地知る神を知る」

雑学や常識の中に、「今まで知らなかった」ということが、毎年必ずいくつか見つかる。

当たり前なのだろうが、毎回それに出くわす度に「喜びと恥ずかしさ」が頭の中で連呼するものだ。

「天知る地知る神を知る」という、長年自分が心の座右の銘として持っていた諺(ことわざ)も、今朝になって初めて間違えていたことに気付いた。

(意味は合っていたが)
「天知る地知る我知る子知る」
「天知る神知る我知る子知る」
「天知る地知る我知る人知る」
などと種々あり、「四知(しち」と言われるというのも知らなかった。

全くそれは、何歳になっても「目から鱗が落ちる」瞬間で、
「毎日は新しく人は死ぬまで勉強するもの」という先人の教えも、改めて大正論だと確認した元日だった。



1月10日 (月)  神戸紀行F

昔から神戸といえば「港」というイメージがあり、メリケン波止場による欧州、欧米や諸外国との船貿易が盛んなことで有名だ。

名産品や観光地も、「神戸肉」「靴」「有馬温泉」「六甲山」など数多くあり、中でも「真珠」は古くから貿易され、大月真珠や田崎真珠のように有名どころから、数代に渡る個人の真珠商もかなり多い。

異人館で有名な北野町に隣接する山本通りには、至る所にモダンな造りの一軒家があり、家の表札の横に「○○真珠貿易」などと書かれた看板が掲げられているのだ。

僕には異人館の見物よりも、そんな戸建ての真珠商の家を見て廻るのが、案外おもしろかったりするのだ。

商売で「張り合う」というよりは、「共存」を連ねて来たのだろうと思う。



1月24日 (月)  僕の「三ツ星レストラン」


普通の味なのに、より美しく撮影し、賛美をこめた紹介文を添えて出版するグルメ本は多いが、「ザガット」という夫婦が食べ歩いて綴るグルメの評価本は「酷評」もあると話題になったのでその本を読んだことがある。

酷評という訳ではなく、点数が「辛口」といったもので、しかも関東と関西という広範囲の割には廻った店が「少なすぎる」と思ったほどだった。

覆面調査員が食べに行ったレストランに星をつけるグルメ本で有名なのが本家ミシュランガイドブックだが、そのミシュランも自社のタイヤを売るのに始めた企画がそのままガイドブックになった。

今ではそのミシュランのガイドブックに載り、星をもらえることもお店の宣伝になるので、日本でも「有り難い」と、とりあえずウケている。


が、しかしやでぇ!
そのミシュランガイドブックもザガットと同じで、あまりにも「ごく一部」のお店紹介に終わってしまって、結局は自社本の売れ行きを考えてか、日本でも商圏になるところの調査だけになっている。

「うちは星が取れなかった・・・」と調査も取材も来てないかも知れないのに、嘆く飲食店も多いと聞く。

フランス料理ならともかく、和食文化の日本人なのに、ミシュランやザガットで好評価を受けたからと、その店に行くお客もお客だと思う。

それこそ嘆かわしい話しだ。


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