Diary 2010. 4
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4月1日 (木)  4月1日

僕が子供の頃、近所の大人たちの中には、エイプリールフールとは言わずに「4月バカ」と呼ぶ人もいた。

(なんでも「直訳している」ということだったが)

最近は不況のせいか、冗談(特にブラックユーモア)も言えないご時世になっている。

エイプリールフールと言えば、以前こんな話があった。

「嘘も方便」ということわざ的な言い訳を得意とするおじさんが、4月1日のテレビ番組を見ていて、「今日はエイプリールフールです、皆さん良いウソを考えてみよう!」と喋る司会者に向かって、「嘘にええも悪いもあるかい!」と怒鳴ってるのを聞いていて子供ながらに唖然となって「オッちゃんが一番嘘つきやん!」と言ったのを思い出す。

しかし、そのおじさんに「今日は4月バカやないか」と返されてしまったのも覚えている。


4月4日 (日)  「欧米化」?

神戸の中学生同士でマリファナのやり取りが横行してるなんて、一体どこまで日本の大麻汚染は蔓延(はびこ)っているんだろう?

今は亡き「中島らも」大先輩は、生前テレビの番組中に「大麻はケツから煙がでるほど吸うてた」と言っていた。

100年に一度の大不況だったり、小泉元総理の発言通りに自民党がぶっ壊れてしまった今の日本だが、国民の秩序まで低下してしまうのはおかしな話しだ。

今から18年前に、当時兵庫県警の麻薬取り締まり担当の刑事さんが僕に言った、「この国は島国だから俺たちが頑張れば、アメリカのように違法な薬物で国民が衰退して行くようなことには防げる。この国をアメリカのようにはしたくないんや!」という言葉は何だったのだろう。

だんだん低年齢化して、悪化しているのではないのか?

もちろん警察だけに任していてはいけないこと。
各地域で防ぐよう、市民国民が手を合わせがなければダメだ。


4月13日 (火)  和牛の行方は・・・


最近は何処へ行っても、めっきりと美味しそうな牛肉が減ってきた。

美味しい和牛の条件である「枝振り」は大型化して、「脂つき」はパサパサとしている。
「サシ(霜降り)」もどんどん粗くなり、ロースの芯にまでスジが入っている。
そんな牛肉を生産する畜産農家がここまで増えるなど到底考えられなかった。

もちろん全てに原因があるのだが、和牛の精肉という道で生きる僕の口からは、なかなか公表できないのである。

僕にとっても消費者にとっても、これは非常に悲しい現実である。

20年ほど前から兆候はあったが、まさかここまで急に和牛の形態が変わるなど、予測の及ばないことだった。

「霜降り信仰」ともいえる間違った知識だけが一人歩きして、現代の和牛を扱う業者と消費者に混乱をもたらすことになってしまった。

神戸の西部市場でも、20年前は和牛100頭のうち2〜30頭あった「旨い牛」は、現在10頭までしか見当たらなくなってしまった。

牛肉の価格は下がってないのだから、一日でも早く業界の関係者たちが目を覚まし、震災ではないが「復興」へ向かうことを日々僕は願う。

人は食べ物を「見るだけ」では美味しさも、幸せも満たされないのだから・・・


4月19日 (月)  報道の是非

JR福知山線の事故は、僕の母親が亡くなって5日後の出来事だった。
この事故を知ったのは奇しくも母親の葬儀を終えて自分が病院へ行ったときだった。

父親のように慕っていた叔父が、母に続いて2日後に亡くなったのを知らされたのも、この事故報道を病院のテレビで見ていたときだった。

事故ほどの悲惨さではないにしろ、時を同じくして掛け替えのない者の死を悼む僕にとって、気持ちに通じるものがある。

JR福知山線の事故以外にも公共の交通機関の事故は、信楽鉄道や日航機の墜落などがあるが、全てにおいて安全義務の怠りだと人為的ミスを指摘した報道や集団訴訟の記事が取り沙汰されるが、「集団」ではないにしろ人為的な事故や事件で、予想外の人生を送るはめになった者は他にも数多くいる。

「被害者の会」などの集結によって世間の目にとまり、取り上げられて問題視されることもあるが、個々の殺人事件や交通事故などには、大きな事故など比べものにならないほど悲惨な出来事であっても、世間の目に触れなくなってしまうのは何故か辛さを感じるのも否めないものだ。

冷害など天候の加減で農作物が不作となり、価格の高騰も取り上げられているが、先ず被害を浴びるのは生産者であって、消費者サイドは辛くとも他の献立さえ選べば一時は乗り切れる問題であって、マスコミは不安を助長するような報道をしてはならず、他の知恵を授けるような報道をしなければいけないものだと思う。?


4月22日 (木)  「虎穴に入らずんば虎児を得ず」

ネットオークションなど、今やパソコンで買い物するなんてことは「当たり前」と言われそうだが、様々な人に聞いてみると「通信販売で物を買わない」という人の方が多いのが分かった。

40年前から、マンガ雑誌の通販や二光の通販で培った経験を思い起こしながら、僕自身が「現在のネット通販事情」の体験調査をこの一ヶ月やってみた。
(マンガ雑誌の通販といえば当時は「振り込み」など世の中に存在もせず、料金分の郵便切手を同封してひたすら購入していた)

今と昔ではどう違うのか?、現物を実際に知っているモノから見たこと無いモノまで数十品を、財布の紐を緩〜くして購入した結果、分かったことがかなりあった。

まず、通販で買ってはいけないモノはなんといっても「生の食べ物」に、「靴」など身につけるモノ。
高価な「貴金属や宝石類」だ。
(昔から同じで、8割は満足できないモノばかりだった)

それに「便利グッズ」や「アイデア商品」も想像通りのモノが非常に少ない。

「ネットオークション」には、思いもよらぬ「良いモノ」と想像通りの「悪いモノ」が多いのが、経験者ならば誰もがご存知だろう。

1円で買えてしまうモノは魅力だが、通販にはすべて「送料」が必要になる。
(今回の調査でも一番高くついたのが送料だった)

「代引き」などは、代金が引き替えで買えるといった安心感はあるが、その引き替えの手数料をあわせて支払わなければならない。
「送料は無料」とあっても代引の手数料は発生する。
それに、1円や100円で買えるモノに(当然だが)送料無料はない。

中には送料を少し高く設定して「オークションサイト」に支払う経費を浮かそうとする者や、こちらが住所を提示したら即、代金引換で送って来る業者も多い。

「先に振り込み」といっても、中身の無いモノを送ってくるような「詐欺商法」みたいな業者は殆どいない。
しかし、新品や中古にかかわらず、商品がそのまま「ゴミ」となるようなモノを平気で売る者はいる。
(そういえば子供の頃に買った通販の中にも送ってこなかったりする「とぼけ詐欺まがい」の業者はあったな)

というよりも、
楽天市場やヤフーオークションのような大手が取る手数料が「一番高くつく」のではないだろうか。
「IT長者」と呼ばれるネット関連の先駆けになった業者に富を得た者が多いことでよくわかる。

直接お客さんと顔を合わさないせいか、有り難いと思っているような経営者も少なく、大事なのは「株主だ」という名言も生まれた。

かの村上世彰(よしあき)氏は「お金儲けがそんなに悪いことですか」と記者会見で言っていたが、儲からぬ商売は成り立たないが、儲けすぎる商売もこれまたダメだと思う。

等価交換の末に生まれた「お金」なのだから、その名の通り「等価」でなければ合法詐欺という犯罪に近くなるのであって、お金持ちが偉いとか上だとかいった考えを持たぬようにしなければいけないと思う。

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4月23日 (金)  こんなこと考えたらいかんけど


アースマラソンに挑戦中の寛平さん見てたら、やっぱり応援者やスポンサーのある人は癌になってもええ治療受けれるし、羨まし〜な〜って・・・思う。


4月30日 (金)  日本はどうやって立ち上がるのか!

今回、平沼さんと与謝野さんが「数が必要と」判断し、渋々ではあるが手を組んで作った新党「たちあがれ日本」。
「立ち枯れ」や「老人・地味」と国民から揶揄されているも、知的で保守の大物と言われる政治家だけあって、期待度は少なからずある。

が、しかし・・・
平沼、与謝野と言えば、あの二人の声(声帯)はかなり聴き辛い。
嗄れ(しゃがれ)声というより、殆ど何を言ってるのか判らないのだ。

与謝野、平沼両氏の対談は、速記などの記録係が居なければ、本人たちも聞こえぬまま返事だけしてしまい、誤解と勘違いだらけになりそうだ。

是非、「筆読」で記録も残して貰いたい。


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