4月22日 (木)  「虎穴に入らずんば虎児を得ず」

ネットオークションなど、今やパソコンで買い物するなんてことは「当たり前」と言われそうだが、様々な人に聞いてみると「通信販売で物を買わない」という人の方が多いのが分かった。

40年前から、マンガ雑誌の通販や二光の通販で培った経験を思い起こしながら、僕自身が「現在のネット通販事情」の体験調査をこの一ヶ月やってみた。
(マンガ雑誌の通販といえば当時は「振り込み」など世の中に存在もせず、料金分の郵便切手を同封してひたすら購入していた)

今と昔ではどう違うのか?、現物を実際に知っているモノから見たこと無いモノまで数十品を、財布の紐を緩〜くして購入した結果、分かったことがかなりあった。

まず、通販で買ってはいけないモノはなんといっても「生の食べ物」に、「靴」など身につけるモノ。
高価な「貴金属や宝石類」だ。
(昔から同じで、8割は満足できないモノばかりだった)

それに「便利グッズ」や「アイデア商品」も想像通りのモノが非常に少ない。

「ネットオークション」には、思いもよらぬ「良いモノ」と想像通りの「悪いモノ」が多いのが、経験者ならば誰もがご存知だろう。

1円で買えてしまうモノは魅力だが、通販にはすべて「送料」が必要になる。
(今回の調査でも一番高くついたのが送料だった)

「代引き」などは、代金が引き替えで買えるといった安心感はあるが、その引き替えの手数料をあわせて支払わなければならない。
「送料は無料」とあっても代引の手数料は発生する。
それに、1円や100円で買えるモノに(当然だが)送料無料はない。

中には送料を少し高く設定して「オークションサイト」に支払う経費を浮かそうとする者や、こちらが住所を提示したら即、代金引換で送って来る業者も多い。

「先に振り込み」といっても、中身の無いモノを送ってくるような「詐欺商法」みたいな業者は殆どいない。
しかし、新品や中古にかかわらず、商品がそのまま「ゴミ」となるようなモノを平気で売る者はいる。
(そういえば子供の頃に買った通販の中にも送ってこなかったりする「とぼけ詐欺まがい」の業者はあったな)

というよりも、
楽天市場やヤフーオークションのような大手が取る手数料が「一番高くつく」のではないだろうか。
「IT長者」と呼ばれるネット関連の先駆けになった業者に富を得た者が多いことでよくわかる。

直接お客さんと顔を合わさないせいか、有り難いと思っているような経営者も少なく、大事なのは「株主だ」という名言も生まれた。

かの村上世彰(よしあき)氏は「お金儲けがそんなに悪いことですか」と記者会見で言っていたが、儲からぬ商売は成り立たないが、儲けすぎる商売もこれまたダメだと思う。

等価交換の末に生まれた「お金」なのだから、その名の通り「等価」でなければ合法詐欺という犯罪に近くなるのであって、お金持ちが偉いとか上だとかいった考えを持たぬようにしなければいけないと思う。

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