Diary 2005. 12
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12月3日 (土)  血も涙も無い残酷さ・・・

嫌な事件報道が多い中、小学生の首を締め殺し、身体を折りたたんだまま段ボールに入れて放置するといった強烈に悲惨なニュースが流れている。
殺された女の子の身になって考えると想像を絶してしまう。さぞ怯えた事だろう。恐かった・・いや、本当に恐ろしかっただろうと思う。
首を締められ、薄れ行く意識の中で、幼い彼女はどんなに苦しみもがいたのか。やるせない思いに心から憤りと憎しみを感じた。
親の身になって考えると、とてつもなく辛く悲しい出来事に精神や神経が耐えられないのではないか?と思う。
警察の発表ではペルー人の男を容疑者に断定して逮捕したと報道が伝えられているが、何れにせよ殺した犯人には極刑を与えて貰いたい。しかも、出来るならば被害者の家族が思う通りの方法で、刑罰を執行をさせて欲しいものだ。

話しはかなり反れるが、ペルー人と言えば、数年前にひょんな事から、日系でペルー生まれの中学生と遭う羽目になった。
数十年前に日本からペルーへ移民して行った日本人夫婦の息子の一家が、また日本に逆戻りで帰って来たのだった。仕事を求めて日本へ来たのだから、そんなに裕福な暮らしはしておらず、日本語が全く喋れない日本人の父親とペルー人の母親を持ち、彼が5歳の頃に兄と家族と共にやって来た訳だから、当然その子たちが覚えた、つたない日本語で家族の通訳をしていた。
ある出来事のお陰で、その子の家族と会いに自宅マンションまで行って上がらせて貰った。
そう広くはなく、部屋数は少ないのだが十数人が立って食事をしたり会話を交わしていたので、何かのパーティーをしているように見えた。母親はやけに明るく陽気で、日本人が忘れ去ったような情熱が溢れるのを感じた。
そして奥の部屋で父親と対面。ペルー生まれでペルー育ち、純血の日本人だが殆ど日本語は話せない。当時は自動車工場に勤めていたと言う。お互いの息子たちのちょっとした不祥事の件での話し合いだったのだが、その日本語を話せない父親は、息子から事の内容を聞き、その息子に酷く激怒し落ちこんだ様子だった。「処理はこちらで全て済ませますから私と同行して下さい」という内容を伝えるだけっだったが、かなり時間がかかったのを憶えている。
その足で息子と父親を車に乗せ、書面上だけの手続きに向かった。現場でも言葉が全く通じない父親に、相手機関の担当者も「英語なら少しは分かるがスペイン語はねぇ・・」と最終的には、その息子の通訳だけで処理をしてしまう始末に終わった。
その子も今や二十歳を過ぎる成人になっているのだが当時からの話しを聞くと、その後に父親が急死、母親は違う男性とともに家を離れて出ていったままで、現在は自分と同じくつたない日本語を話していた兄夫婦と暮らしているらしい。
外国人はもとより日本人でさえ外見だけでその人柄や性質まで判断するのは到底無理だと、今も思う。このような犯罪を未然に防ぐことはかなり難しいことだと。
(これを書き上げる間に、また同一の小学生殺人事件の一報がニュースで流れてしまった・・・)


12月13日 (火)  雑学より・・・

傘の布を張った骨が集まっており、傘の柄の手元から先へ向けて上下させる輪の部分を「ろくろ」といい、

日立グループのCM「♪この木何の木、気になる木」と歌われる台形状に大きく裾を広げたような木の名前は「モンキー・ポッドの樹」といって、
目覚まし時計のアラームをセットする針の名前が「目安針(めやすしん)」で、
炭酸飲料のペットボトルの底にある梅の花の花弁のような五ヶ所のへこみを「ペタロイド」と呼び、
コンビニやスーパー等のレジで、バーコードを読み取り、支払い金額が提示させられる読み取り機は「ハンディーターミナル(発注端末機)」といい、
電話の♯マークの正式名称は「バンスマーク」で、
爪きりの裏側のレバーに刻まれているギザギザの溝は「ネイルファイル」といい、
タクシーの屋根に備えられている社名表示のランプが「天灯(てんどん)」で、
セロハンテープのテープカッター部分を「テープディスペンサー」と呼び、
電気製品のコードやケーブル類を束ねる針金のリボンは「ツイスト・タイ」だ。

それにレストランでカレーを注文すると、皿に盛ったライスと舟形をした銀器や陶器の器に入れられたカレーが運ばれてくるが、その容器名は「ソースボート」といい、
港や埠頭の岸壁の突端に立っている、艦船を岸壁に係留する時に舫を固定させる一見マッシュルームの様な鉄製の太く短い突起物は「双係柱(そうけいちゅう)」というらしく、
一般の歩道を始め、交差点や歩道橋、駅のプラットホームなどで見かける、多くは黄色いラバー状の凹凸のある板。視覚障害者の歩行を誘導する板が「視覚障害者誘導用ブロック」(そのまんまやなぁ)で、
アルミサッシの窓に多く用いられている建具用の締め金具の一つの、三日月形で下から上へぐるりと半回転させると締まるという単純な仕掛けは「クレセント」と呼び、
葬儀などに使う、黒と白の布を一幅ごと交互に縫い合わせ、上部に黒一色の横一線が入っている幕を「鯨幕(くじらまく)」といい、
金づちの片方は平面、もう一方は丸みを持った曲面になっていて、初めは連続して平面側で打ち、最後の一打ちを曲面を使って打つのだが、この曲面部分の名前を「木殺し(きごろし)」というらしく、
中国料理店の円卓の中央に置かれ、その上に料理を盛った皿や調味料などを載せ、回しながら各自が好きな料理を取れる盆を「回転盆」(日本で考えた)といい、
ゴジック建築で動物などの口を開けて雨水を落とすための吐水口を「ガーゴイル」というから、
国旗掲揚の時の竿の先につけられている金の玉を「頂華(ちょうげ)」というので、
銀行や郵便局などの窓口に置かれている順番待ちの番号カードが出てくる箱型の機械は「アイ・キュー・カード機」と呼ぶらしいし、
エレベーターの中の、行き先階や開閉のボタンを「籠ボタン」というのだ。


12月17日 (土)  赤穂浪士のうち入り記念日も終わって

すごいなぁ!女子フィギュア!
水泳と同じく日本では季節限定スポーツとなっているアイススケート。
自分はウィンタースポーツを何も出来ないのだけれど、スキーやスケートはよく見る方で、特に今回のフィギュアスケートには驚きの連続。テレビに眼がくぎ付けになった。
見どころは、日本人3名の華麗な演技で、特にミラクルマオとミキティーの14、17歳対決!現在人気トップのミキティーや中野友加里(早大)、女王スルツカヤ(ロシア)がマオちゃんに負けていく姿がなんとも言えなかった。
さすがに2位だったスルツカヤの負けコメントは「トリノへの通過点」と気の効いた台詞で、悔しさもあまり顔には出さず、笑顔作りの名人振りも発揮していたし、3位の中野も悔しいけれど「おめでとう」とお姉さん味の優しい眼差しも伺えた。
が、しかし、試合前から余裕を見せようと「真央ちゃん若いから・・・」と2年差を「若い」と表現してしまった17歳の安藤は残念ながら4位に終わったので、(くっそーっと)堪らず見せた真央ちゃん睨みのワンカットがなんと言っても一番凄かったと思う。僕は頭の中で、あのケリガンとハーディングの一件を思い出していた。
勿論、報道は浅田真央と安藤美姫のことばっかし、なぜか中野友加里は3位にもかかわらず少な〜い字数だった。
あ、それと真央ちゃん、これからもっと「笑顔」の練習もがんばってね!うちの娘と同年代だから、アナウンサーが言っていた「色っぽさ」なんて微塵にも僕は感じなかったけど・・・。


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