Diary 2010. 11
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11月1日 (月)  驚きのお宝

先日、宝塚市の品川征郎さん宅へ行ったときのこと。

さすがに音楽研究家だけあって、自宅玄関から応接室や居間、中庭に続く廊下など至る所に蓄音機(修理中の物も含む)やその部品、SPレコード盤がドカドカ所狭しと置かれていた。

見せて貰った数々の中にこんな物もあった。

19世紀後半、トーマスエジソンが蓄音機の製造を始めた頃、日本政府が初めて録音を依頼した、歴史の記録資料ともいえる円筒型で黒いシリンダータイプのレコードだった。

収録の曲は「君が代」である。

非売品で、当時の皇室や関係者らに記念品として配られたものと察するが、エジソンが日本へ来て録音し、販売した、という可能性もある。

録音こそ聴いてはいないのだが、無造作に置かれている品川氏の収集物の中には、こういったものがまだまだあるそうなので、もっと大発見があるのではと期待してしまう。


(下の画像は、そのシリンダーと一緒に入れられていた台符紙)

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11月6日 (土)  判明

品川さんに聞いて来た。

上の「君が代のレコード」は、エジソン社が日本で録音し販売したもので、数本しか現存していないのでは、ということだった。

しかし、品川さんの所有するモノには、もっと貴重なものがあった。

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11月11日 (木)  プチ自慢?

僕が幼稚園の頃、祖母がオープンデッキで録音をして、8ミリカメラで撮影されながら、アニメの主題歌などをアカペラで歌って(歌わされて?)いたときがある。

今なら大抵の子供はカラオケで歌ったことがあるだろうが、40年前,僕が小学3年生の頃は、まだ「カラオケ」の普及がなく、曲だけのレコードをかけ、マイクを持って歌っていた。

その後「8トラック」でのカラオケが普及し始め、カセットテープなどでもカラオケが販売され出した。

僕が中学生になる頃、屋外で使える乾電池式のマイク付きラジカセを購入し、花見などの席でカラオケテープを使い皆でよく歌ったが、当時はまだ珍しかったので、周りの花見客も誘ったりして楽しんだものだ。

皆が歌う歌詞も大きく手書きでカードにしたり、歌うその都度「次は○○はいりまーす」と世話をする僕のその姿を見てか、中学2年の頃、祖父が「家にカラオケを置こう」と言い出し、父と一緒にカラオケ家専門店(当時は夜の店用として営業していた)へ購入に行った。
4曲入りのテープ2000本とデッキ、アンプ、スピーカー、マイクなどで200万円ほど支払っていたのを覚えている。

まだ家庭にカラオケセットが普及してなく、珍しかったこともあって、ご近所の方や親戚、友達などが集まるようになり、10畳ほどの本間が3部屋連なる家だったこともあって、大人数での「家庭内カラオケ大会」をよくやった。

その次は東芝のビデオデッキとビデオカメラを購入。
自分の歌っている姿がテレビ画面に流れることが当時は珍しく、皆に喜ばれた。

中学で放送部に入り、文化祭では8ミリ映画を撮って放映していた僕が、家で恒例になったカラオケ大会の進行を1人で仕切ってやっていたのだ。


話は変わるが、先週の「雑学王」で問題にされていたもので、「最近のブティックなどで試着用の鏡にあるものが施されて人気を呼んでいる」というのがあった。

ブティックで勤務経験のある、アンジャッシュの渡部建1人が正解したのだが、答えは「撮影が出来る」だったが、「今人気の」という言葉に「まだまだ遅れていたんだなー」と思った。

確かに現在のように鏡がそのままカメラやモニターになるシステムこそ無かったが、僕が高校生の頃自分で買ったビデオカメラが既にあったので、動く自分をあらゆる角度から観て出かける衣装や髪型のチェックをすることが出来た。

三面鏡ではチェックしようにも角度に限界がある。
だから自分がやってるそのまんまブティックなどへ設備すれば良いのではとも言って来た。

もう30年以上前のことだ。

靴を買うときも、「足元だけ写す鏡でなく、全身が映る鏡で見ないとダメだ」と人には言って来た。

子どもの頃から「チェックする」ということには、人一倍うるさかったと思う。


11月22日 (月)  「いまの日本は・・・」

  いま日本は どきどきするほど 刺激的だ。
                        五木寛之

昨夜やっていた日本の懐かしいテレビCMの特集番組で紹介された「文」だ。

1984年の国鉄のCMに使われたもので、BGMは郷ひろみの「2億4千万の瞳」が流れていた。

26年前も、「いま日本は刺激的」と五木寛之氏は書いたが、逆に刺激的ではない日本はあっただろうか?

刺激的でない「一日」ならば確かにあるだろうが、僕が知り得る限りで刺激的じゃない「時代」は過去の日本に一度も無かったと思う。

「あの頃は良かった」という言葉もよく耳にするが、「今で良かった」という事もある。

良いことも、またそうでないことも、同じ分だけ日々やって来ているものなのだ。



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