Diary 2009. 11
メニューに戻る
11月3日 (火)  みのりの秋

楠木正成(くすのきまさしげ)の銅像が奉られている神戸の湊川公園では、毎年この日に「牛の競り」を中心に各地の特産品展などが「みのりの祭典」と称したイベントとして行なわれている。
(今日で43回目らしい)

近年、食肉牛の生体の競りは子牛の競りしか頻繁には行なわれておらず、今では地元の風物詩となった。
(僕も40年前から祖父に連れられて震災直後まで参加した、いわゆる食肉業界が主導のイベントだ)

とにかく「秋」といえば食欲以外に、スポーツや読書その他、秋と掛けて様々なものが挙げれるようになったが「ファッションの秋」はどうかと思う。
(隣の知人に聞けば「当たり前のように思ってた」と言われたが)

さすがに「結婚の秋」とは言わないだろうと思うが、これまた以外にジューンブライドを押しのけて、秋に結婚式を挙げるカップルは多いらしい。

という訳ではないが、先月は久し振りに知人の挙式に参列するため、神戸にある弓弦羽(ゆずるは)神社まで足を運んだ。

そこで少〜しだけ感心することがあった。

我々が神社の本殿で参列して新郎新婦が神前に来るのを迎えるのだが、そこへ現れた二人は紋付袴に打ち掛け角隠しや文金高島田姿ではなく、燕尾服の新郎にマーメードラインのウェディングドレスに身を纏った新婦だった。

もちろん厳粛な場でもあり、以前から聞いていたこともあって「どよめき」などは起こらないのだが「おぉー!」というような空気は流れたような気がする。

神父さん、いや神官である神主さんが最後に一言「神社での婚姻の儀は一般的に和装ですが、それには限りませんと」いった内容を付け加えていたのを覚えている。
(元々は西洋の教会で挙げる結婚式を大正天皇から日本人が神社で行い真似たのだから、その形式に至っては現在進行形で流動的なものだ)

今日のように体感温度が真冬に感じられるくらい寒い日が急にやってきて、「木枯らし」というよりは冷たい突風と言った方が当てはまりそうなぐらいで、明後日からはまた「夏日」を迎えるような気候が続いている近年、エアコンなどの進化とともに「秋の日」と呼べる日数が短くなっているような気がするのは僕だけではないと思う・・・

20091103-1.jpg 20091103-2.jpg



11月12日 (木)  行政刷新の効果

高度成長以降の日本では、公益法人や独立行政法人などと位置づけられた団体が全国各地に多く点在するようになった。

その団体のために「箱物」を造ったり、役人やその機関と癒着した関係者らが、自分たちの思想の元に「天下りや無駄ではない」と、税金から多額の補助金を使い込んでしまう状態が数十年続いている。

国の財政も赤字国債の連発で、にっちもさっちも行かなくなった今、いつまでも気づかぬそういった団体に「なんとか見直して辞めて頂こう」と政府が作り出した行政刷新制度。

先日から始まった行政刷新会議の仕分け段階の報道では、まるで民主議員や有識者たちが「鬼の形相」で団体や機関の代表を責め立てているように映されているのは、ちょっとおかしいと思う。

政府や関係者を「戦わせたい」と、いつもの如く視聴率や発行部数を念頭に置いたマスコミの思惑なのだろうが、それは辞めて欲しい。

質の悪いマスコミは、中立な立場といいながらも、国民を困惑に誘い込み右往左往させることがかなり多い。

もちろんまともな認識を持った者もいるが、自分の立場をよく見せようとし過ぎるあまり、抑止が出来てないのは残念だ。


行政刷新メンバーの相手は、理屈を捏ねるのに適した頭脳を持って生まれてきた知識人や専門家たち。
それを遣り込めるには相当な気迫で押さないと、簡単にはぐらかされてしまう。

だって、その知識人や専門家たちは「絶対自分が正しい!」と思い込んでいる者ばかりなのだから、性根がちがう!

しんどいだろうが現政府には、周囲の国民のためでなく、全国民のために張り切ってもらいたいと思う。


11月21日 (土)  紅葉狩(もみじがり)

3年前に「秋に桜が咲いた」という珍ニュースがあったことを覚えているだろうか?

秋の桜といってもコスモスではなく、本当の桜の木に花が咲いたのだ。

原因は、暖かすぎる秋の気温に反応して、木が春と間違えて開花してしまったらしい。

もちろん満開でも八分咲きでも五分咲きでもなく、一分咲き程度だったのだが、咲いたことには違いない。
結果、翌年の春に咲くはずの桜は少し物足りない満開となった。

暖かだったその年は、紅葉(こうよう)の方も当然、疎(まば)らに色づき出したので、あまり綺麗な紅葉狩とはならなかった。
(紅葉は「色づく」といっても、光合成を行うため、夏場は葉緑素が増して葉が緑色になるだけで、終えた樹木の葉が元々の色に戻るだけなのだが)

今年の春の桜は、まずまずの咲き具合だったが、この秋は例年より一カ月も早く降雪や寒波の訪れがあったり、来週は各地でまた気温が20度を越えるなどと、紅葉にとって彩りを連ねるには難しく、輝き続けるより落ち葉となってしまう方が早い気候になるのかも知れないだろう。

(まるで「経済格差」のように、残念な場所とそうでない地域に別れそうだ・・・)


11月26日 (木)  先の見通しが判らないもの

今月27日まで行われる予定の行政刷新会議仕分け作業が連日のワイドショーやニュースで取り上げらている。

言論の自由だかなんだか知らないけど、仕分け人サイドについた評論や、行政側に立って物言う人たちの意見が、あまりにも真っ向から対立しているように思える。

無駄じゃないものを無駄と言ってしまったり、無駄な部分を見逃していたり、様々な酷評が飛び交って、早くもデッドヒートしているが、真価を問うのはこれからで、そういった内部事情や意見交換が仕分け最大の利点だと思う。

実の方向性は両サイドとも同じなのだから、いい歳をした専門化がプライドを前面に発憤(はっぷん)するのはやめて欲しい。
(聞いていて見苦しく辛いから企業にもっと協賛してもらえばどうでしょう)

とにかく仕分け人側も、「削減、廃止」と細かいことだけを念頭に置かず、「国の予算が赤字なので、これだけの予算で立て直しして貰えませんか」と、先に予算枠を示せば良いのだ。

お互い(特に仕分け人の方)の立場をもっと考えてもらって、マトモな考え方を持っている人ならば仕分け人を責める前に、もっと理解を求める行動が欲しい。

最優先課題は、今までの使途不明な資金運用を一切透明化することだろう。

一番良いのは、有能な科学者たちに「どうやったら不正や天下り、無駄を省くことが出来るのか?」というシステムをちょちょいと考えて貰ってはどうだろう?


不明といえば・・・

最近の私事だが、頻繁に目眩(めまい)を起こし、耳鳴りも日増しに大きく聞こえるようになって来た。

年のせいか? いや、それだけではないだろうと、高血圧やメニエール病を疑って神戸赤十字病院へ診察に訪れたが、結果はどちらも当てはまらず診断結果は「確かに目眩はあるものの原因は不明」だった。

症状を起こしている原因は不明だったが、「目眩を改善する薬」は2種類処方された。
(何の目眩か判らずとも、薬が出るのは何故だろうと、いつも不思議に思う)

下を向いても頭を左右にしても目眩が起こる訳だから、ここ数日は身体を真っ直ぐにして過ごしているが、同じ体勢を続けているので少々辛くはなって来た。

不明やいつ改善されるのかが分からぬ状態は、嫌なもんだなぁ・・・

20091126-1.jpg



2009/11
SuMoTuWeThFrSa
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

前月     翌月