11月21日 (土)  紅葉狩(もみじがり)

3年前に「秋に桜が咲いた」という珍ニュースがあったことを覚えているだろうか?

秋の桜といってもコスモスではなく、本当の桜の木に花が咲いたのだ。

原因は、暖かすぎる秋の気温に反応して、木が春と間違えて開花してしまったらしい。

もちろん満開でも八分咲きでも五分咲きでもなく、一分咲き程度だったのだが、咲いたことには違いない。
結果、翌年の春に咲くはずの桜は少し物足りない満開となった。

暖かだったその年は、紅葉(こうよう)の方も当然、疎(まば)らに色づき出したので、あまり綺麗な紅葉狩とはならなかった。
(紅葉は「色づく」といっても、光合成を行うため、夏場は葉緑素が増して葉が緑色になるだけで、終えた樹木の葉が元々の色に戻るだけなのだが)

今年の春の桜は、まずまずの咲き具合だったが、この秋は例年より一カ月も早く降雪や寒波の訪れがあったり、来週は各地でまた気温が20度を越えるなどと、紅葉にとって彩りを連ねるには難しく、輝き続けるより落ち葉となってしまう方が早い気候になるのかも知れないだろう。

(まるで「経済格差」のように、残念な場所とそうでない地域に別れそうだ・・・)