Diary 2011. 5
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5月1日 (日)  神戸紀行11

神戸新鮮市場のスタッフがこのたび作った「パスポートマップ」は、神戸新鮮市場の5つのブロックの紹介やスタンプラリーなどと大変良く出来ている。

パスポートサイズで文字と画像でデータ情報がぎっしりと詰まっているので、高齢者の眼では少し見辛いのだが、利用客や各商店には重宝出来るモノだろう。

こういった市場のスタッフや個々の店舗を継ぐ者たちが継承していく「技術」「伝統」「企画力」は、阪神大震災以前に出来た「神戸新鮮市場ワーキング委員」(僕も所属していた)から今へと引き継がれていると思う。
(言うなればこれも「伝承」だ)

神戸新鮮市場のある湊川には、いろいろな特徴や名物があって、隣接する湊川公園の大楠公(楠木正成)の銅像や今は無き神戸タワーやメリーゴウランドのある遊園地に、神戸の中心繁華街だった新開地と、自然が美しい烏原の貯水池(ダム)など、観光も含め大人から子供までが居住するに最適な環境なのだ。

その他、周囲には京都の分祀「祇園神社」もあり夏は祇園祭りが開かれ、「雪の御所」などという地名も珍しく、古くは平清盛によって安徳天皇を奉じる「福原遷都(せんと)」がひかれたぐらい歴史のある地区だ。

関西神戸を訪れた際には、必ず立ち寄って頂きたいところ。

手前勝手ではあるが、神戸新鮮市場へ、映画監督や数多くの来賓を海外からお連れして、大喜びされた経験があるのを今でも僕は誇りに思う。

神戸新鮮市場→検索
http://kobe-shinsenichiba.com/

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5月27日 (金)  「被災者たちの宝物」


東太平洋側震災では多くの人の宝物が失われたが、懸命な努力により被災地で拾い集められた「写真」10万枚を、被災者たちの元へ渡される展覧会場が開かれた。

死者行方不明者を併せて数十万人が被災した規模からすると10万枚は少なく思えるが、それでも何割かの人の宝物としてきっと役立つだろう。

写真や映像よりは、本人たちの頭の中にある「記憶」の方がずっと美しく鮮明なものだと僕はいつも言ってるが、その写真や映像が記憶を呼び起こすきっかけとなり、それを見ながら思い出に浸ることは確かにある。

ただ、記憶とは美しく良いものばかりではなく、思い出したくないものまで引っ張り出すことも矛盾という訳ではなく、それもしばしばあるだろうが、実際は無いよりある方がやはり良いのだ。


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