9月22日 (木)  個人情報保護法

情報保護
今では当たり前のように利用されている携帯電話や電子メールも、その昔は電波やコンピューターを使わない、いわゆるオンラインで交換手が手作業で通信の手助けをしていた。交換手は職業柄、様々な会話を録音したり聞いたりしなければならなかった。しかしその通信記録は、法律で警察の捜査などに必要な場合以外は決して他言してはならないのである。では現在、その膨大な通話記録や電子メールの通信内容は一体どのように保管されているのだろか?通話の場合はその携帯電話(もちろん一般回線も)認可を受けた各業者内に保存されている。その証拠に後日、発信記録が顧客の手元に届くシステムがある。一方、気になるメールの内容は何処に保管しているのか?それはあなたが使用、または契約中の業者のホストコンピューター(一般にいうセンター)に保存されている。
いくら自分でメッセージの消去をしたり、通話の内容を忘れてしまったからと思っても、電話番号やメールアドレスで全ての通話内容やメール内容を引きだす事が可能な状態である。パスワードがあっても、そのパスワードが合っているかを承認するのはセンター側だから当然分かってしまう。そもそも、そのホストコンピューターで完全に消去しない限り皆が使用して消去した重要な内容も、半永久的に保存されている。それを見たり聞いたり出来るのはやはり人間の手によってであり、いくら法律で縛られているといっても、いとも簡単に検索されてしまうのが現状である。電話番号やメールアカウントなど、絶対に重複して使用されることがないシステムであるからこそ(パスワードは重複可能)なのだ。
重要機密を預かる各官庁や省庁も、今あなたが利用している大切な通信内容も、必ずや誰かが見ることの出来るものであるという事は覚えておいて貰いたい。(M)