4月13日 (木) 「牛乳かかった」新手振り込み詐欺、関東・近畿で続発
近畿や関東地方の運送会社に対し、タクシー運転手を名乗る男から電話がかかり、「おたくの配送トラックが落ちていた牛乳パックを踏み、中身が客の服にかかった。客の携帯に電話してほしい」と要求、連絡すると別の男が弁償金を銀行口座に振り込むよう請求する事件が、今年に入って約70件、相次いでいることがわかった。
大半のケースでタクシー運転手の名前は同じで、大阪府警や警視庁などは、同一グループによる新手の「振り込め詐欺」事件とみて捜査している。
運送会社などでつくる「全国トラック交通共済協同組合連合会」(東京)によると、電話は1月以降、かかり始め、3月末で東京、神奈川、京都、大阪など8都府県に広がっている。これまでに関東の11社が「被害」の有無を確認しないまま計約70万円を振り込んだ。大半のケースで、男は「タクシー運転手のヤマモト」と名乗っていたという。
東京都内の運送会社の千葉営業所には2月15日、「ヤマモト」から、「客がタクシーから降りた時、通りかかったトラックが路上の牛乳パックを踏み、服が汚れた。客が急いでいたので、頼まれて代わりに連絡した」と電話があった。
担当者が、教えられた携帯番号に電話したところ、暴力団組員を名乗る男から「名古屋へ組の葬儀に行く途中だった。代わりの礼服を借りたのでリース代金を払え」と、6万3000円を要求された。同社は「大した額ではないし、トラブルは避けたい」と、指定された都銀の口座に振り込んだという。
府警は「運送会社のトラックには大抵、会社の連絡先が書かれているうえ、同じ配送ルートを通ることが多いので狙われているのではないか」とみている。〔読売君〕
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2006/4 |
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