12月14日 (金)  赤十字病院脳外科部長

僕が子供の頃から、祖父母や両親に兄弟、親族知人に至るまでお世話になった病院がある。
下山手にあった神戸赤十字病院。

そこで出会った藤井宏脳外科部長(当時)に全員診て頂いたといっても過言でない。

何万というほどオペをこなしてきた藤井先生は、全科を診る。
後は赤十字血液センターや老健施設で85才まで医業続けた。

そして引退されたというのをお聞きして、一度ご挨拶に伺う一報を入れたら「暇になった、いつでもいいですよ」と返事を頂いていた。

それを電話で話したのは10月後半だった思うが、12月になってこの18日どうか?と携帯にかけたのだが、現在使われて無いとのメッセージが。

不思議に思ってご自宅へ電話をして耳を疑った。
11月4日に闘病の甲斐なく亡くなられていたのだ。

電話口で奥さんのお話しを聞いていてら、思わず涙が滲んだ。
86才といえば一般的に寿命なのだと思うが、医療という人を救うことに85才まで従事されたということ、開業医にならず勤務医に徹したこと、こういった人生を送られた医師は世界で何人いるのだろう。