9月14日 (水)  蓄音機 秋は芸術?


自分がやるイベントをここに書くのは少し気が引けるが、蓄音機の展示館を目標に掲げてはや5年。

なかなか前に進まないのが困ったところで良いところなのかも知れない。

まず知って貰いたいのは、現存するオーディオ機器の中で限りなく「生音に近い」再生装置が蓄音機だということ。

ン千万円はするというオーディオセットでも、電気を通った瞬間に音質は変わってしまう。
デジタル信号になると尚更だ。

音を大きくしたり、雑音を消したりするには最近の音響システムが便利で、何万人も集まる野外イベントや、収録、コピー、持ち歩きなどでは大変重宝されている。

が、しかし残念ながらデジタル化では、人間の耳では聞こえないがレコードに入っているはずの音が消えてしまい、尚且つ必要な雑音まで消えてしまうのが難点だ。

蓄音機から流れてくる音色は、目を閉じて聴いているとまるでそこで演奏を聴いているような錯覚に陥らせてくれるのだ。

この音の違いはテレビやラジオでは伝わらず、何に書いても分かって貰えないのが辛いところだ。

20160914-3.jpg