4月4日 (月)  春爛漫

今年は予想通りの開花となった桜前線。
六甲山以外の神戸でも今週が見頃だが、先日の花見客がこんなことを言っていたのが少し気になった。

「このゴールデンウィークは何処か行く?」

一見何が気になる?という内容だが、イベント中に次のイベントを考えるのが問題で、花見の席でゴールデンウィークのことを話題にするのは「興醒め」だということに気づいてない。

先を考えるのは大事なことだが、今を楽しめていないのはもっと大事だということを忘れている。

この人に尋ねても「花見は充分に楽しんでるよ」と言うに違いないが、この薄っぺらさが世の中のイライラに拍車をかけているのだ。

あまりに情報過多な現代が作った、この「次は何?」症候群は、ページをパラパラと捲るだけで頭に何も残らないといった現象で、充実感を減らしてしまう悪性腫瘍みたいなもの。

「知らないと恥ずかしい」と言うが「知ってる方が恥ずかしい」ということも多くある。