7月19日 (土)  こんなCMアカンやろ!

携帯電話のauが損保を始めた。

その名も「あうて」。

KDDIがスマホ事業でも儲かって、損害保険会社を作るのは別にええよ。

でも広告のキャッチがアカン、考え方が間違うてる。

自転車保険で『あなたに9521万円払えますか?』やで!

「ああ、払えるよ」と言われても「そうですか」としか返せない。

でも問題はそういう意味ではなく、事故を金額で表し、その他の償うことを後回しにするやなんて、考えられん!


話は少し外れるが、13年ほど前にこんな出来事があった。

自分の子が高校生のとき、バイクが原因で家庭裁判所のお世話を受けたことがあった。

僕も父兄として同席していたのだが、そのときの担当者の言葉に絶句して注意を促したことがある。

担当女性官がこう言った
「手元のレジュメを見てください。皆さんは人身事故を起こしたら賠償金を支払わなければなりません。もし、40才男性にケガを負わせたり死なせた場合いくらかかると思います?」

僕はその場で手を挙げ、ちょっと待ってくださいと、その女性官に奥の別室で注意した。

「人にケガを負わせたりしたら、まずは謝罪、その後に償う、そして相手が認めてくれるまで責任は終わらない、しかも自分の人生も変わってしまう」

「というようなことを説明してから、裁判や賠償責任、賠償金が必要だと、罪の重さから教えるのが教育というものだろう、それをいきなり(いくらかかる?)とは、あまりにも人間味がないではないか」
と言った。

家庭裁判所の担当官がこんな調子ではなぁ、と不安になった。


下のCMでは、「あふて」ならず「アウト」だ。

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