10月23日 (木)  ◎日本の国際映画祭


芸術の秋ということもあってか、毎年この時期に全国各地で映画祭が開かれる。

映画上陸の都市、淀川長治生誕の地である神戸もこの時期に「神戸100年映画祭」(旧神戸国際映画祭)が開かれる。

京都も第一回目となる国際映画祭が開催されたが、昨日行われた「東京国際映画祭」は、ハリウッドさながらのレッドカーペットに、盛装した豪華俳優陣が立ち並び大勢の観客に囲まれて、ノミネートされた「新作」を上映する。

流石に東京は関係者も集まりやすく、華やかで盛大に開催される。

そんな「受賞」を望んでの映画祭はよくある光景だが、神戸の映画祭は、その内容に他の国際映画祭と大きく異なることが有名だ。

「神戸100年映画祭」は、神戸国際映画祭時代から数えて27年となり、「受賞」「新作」を対象とせずに、神戸の映画人たちが選んだ「名画」や、これからの期待を込めた出演者や監督などにスポットライトをあてる映画祭になっている。

過去、一ヶ月間ぶっ通しで様々な映画を上映し、その都度ゲストを招いてトークショーを行うなど、「善い映画を多く知って貰いたい」という趣旨から行われている。

作品に優劣を付けず、皆が「観ていない名画」をどんどん上映する、まさにギネス級の映画祭だ。

そのほか、一般の若者に映画作りを募集し、その作品を上映するなど、未来に向けての応援も視野に入れているところが、神戸の乙で粋なところなのだ

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