7月26日 (金)  財政破綻の危機


ミシガン州デトロイト市が今月破綻した報道が流れた。

デトロイトといえばカナダと接する自動車産業の都市で、フォード、クライスラー、GMなどトップメーカーが並んでいた。

120万人いた人工も、自動車メーカーが撤退してから減り続け、今や70万人。

勿論この先はミシガン州も救いの手を差し伸べるだろうし、新しい行政が生まれ1兆8千億円の負債を返済しつつも、ある程度の復活は遂げるだろう。

日本では北海道の夕張市の380億円負債での破綻が有名だが、太田房江知事の頃の大阪府と、平松市長当時の大阪市が破綻寸前だった。

府と市で10兆円に届きそうな負債を抱えていた大阪を再建に導いたのが、当時3億円のギャラを捨てて行政に飛び込んだ橋下徹(現大阪市長、日本維新の会代表)だった。

奇しくも今は関西人嫌いの日本国民にバッシングされているが、橋下徹の上っ面だけしか知らない田舎者と言える行動なので、橋下徹の偉業は後に分かるだろう。

もし、橋下徹が飛び込まずに大阪が破綻していたら、デトロイトどころの騒ぎではない。

古都を自慢する奈良や京都も含め、近畿一円が何らかの影響を受けていたはずだ。

まだ大阪再建は始まったばかりで、負債の解消はずっと先のことだが、忘れては困る。

デトロイトでも夕張でも大阪でも、結局は企業の税収が投影され、当時の行政マンの「不出来、不始末」が呼んだ災いなのだから、儲けた企業と役人、それに甘えた市民の責任なのだ。

兵庫県の場合まだ真実の負債額は公表されないが、今回までの県知事に投票してきた者と、それを阻止できなかった県民に原因はある。

大切なのは、その都市の産業にある。

さあ、次は神戸市長選だ。