9月2日 (金)  いまどきの全国放送

台風12号のせいで今朝から神戸でも強い風がビュービューと吹き荒れている。

今回の大型台風は近畿中国を中心に向かって来ているので昼のニュースを見ようと、TBSの「ひるおび」をつけたらトップで台風の映像が流れたが、「台風が接近、首都圏に影響は?」と言うのが第一声だった。

東北の被災地を危惧しての報道なら分かるのだが、現在は近畿や四国中国に向かっているのに首都圏を気にしている台本は、まさしくキー局ならではといった、今の制作サイドの世間の狭さを意味する。

これではまるで東京ローカル放送が全国ネットにのって流されているようなもので、全国放送で言うべき順序を間違えているとしか思えない。

昨今の予算低迷で、全国放送を担うキー局も、都内近郊のロケで経費を削減するなど、その傾向は関西のローカル局でも同様に出て来ている。

高速道路の減額が無くなったのも影響があるのか、撮影クルーの人数も移動距離も減っているように思える。
(潤沢な取材が出来ず、「手抜き」とも取れる取材が続いているのだ)

確かに都心も大事だろうが、昨今の過密報道陣の数を減らして、自分たちの周囲のことばかり気にせず、少しでも他地域ををカバーするように手を廻して欲しいものだ。