3月24日 (木)  東日本大地震被災の経過

自然災害による悲劇の現場で起こる現象は、今回の東太平洋大地震も阪神大地震の被災と殆ど同じ順序でやって来ている。

日本全土が一つになってこの苦境を打開しようとする姿。
事故者や行方不明者の救助と捜索を賢明に続けるチーム。

避難所へ詰め寄るボランティアたちと次々と集まる救援物資だが、マンパワーは足りず、物資は必要な物ばかりではなく同種の物が積み重なって余る現象も起きて置き場所に困ったりもする。

仮設や様々な優遇処置はストレスもピークに達し、「我先に」という小さな争いがそこで始まる。

「もっと良い手だては無いのか?」
「情報の錯綜は何故当たり前のように起きるのか?」
そんな不満や疑問で一杯になり、更に不安が募る。

マスコミも政府の発表を大きく報道し、結果的に混乱を煽ってしまっている。

「放射能に汚染されたものを口にしないで」と、大きく載せるわりには、「大事に大事を選んでのことで、本来は影響が無いから大丈夫なんだ」という政府発表の方を小さく報道するものだから混乱は起きるのだ。

(ただでさえ滅入って弱ってる者に、何故そんな扱いをしたがるのだろうか?)


昨日、神戸の友人が自社の商品を盗難から守るため、福島原発の避難勧告が出て行る中へ決死?の思いで行って、貸し出している商品を持ち帰る途中に見たという話だが、ゴーストタウンと化した原発近隣の地区には、神戸のときと同じで既に「窃盗団」が暗躍しているらしく、窓ガラスがぶち破られたオートバックスの店内には何の商品も無くなって「もぬけの空」にされていると言う。

危険区域には店員も入らず警備の者も入らないという隙(どさくさ)を狙われたのだ。

もちろんオートバックスだけではないだろうから、徐々にそういった「付け込んだ犯罪」の報道がされるのは、大震災のときに付き物と言えるだろう。