8月14日 (土)  嗚呼、悲しいかな日本人

食べ物でも何でも、並んまで行きたいと思わない僕にとって、不思議な現象に見えるのが「行列の出来る○○」というやつだ。

東京とかに店をオープンするので、お客さんに行列を作らせる何かを考え、広告宣伝の代わりにマスコミで流してもらおうとしている企業も多いらしいが、ココはそうでない。

「六厘舎」というラーメン屋が評判になり、毎日のように行列が出来るので、近所から「並んでる客のマナーも悪くて迷惑だ」という声が出たから仕方なく店を移転するというニュースだ。

何年か前にも「大正軒というラーメン屋が店じまいするというので行列が出来た」とニュースでやってたことがある。
放送中にラーメン屋のオヤジが出て来て「長年来てくれたうちのお客さんたちは優しいから・・」と涙ぐんで喋っていた。
(優しいんならマナーも良かったんだろう)

神戸でも並ばないと行けないのが、地震後の毎年12月に開催される鎮魂がテーマの「神戸ルミナリエ」だ。
(僕はもちろん行ったことがないが)

毎年300万人、400万人とも発表される動員数は、「話半分」としても元町から三宮にかけて、かなりの観衆でごった返す。

無料といえど、その観衆の多さの割にトイレなどの施設は殆ど無く、群衆の流れ去った跡は毎晩のように汚物の臭いが神戸の旧居留地のあちらこちらで立ちこめる始末で、夜空を綺麗なイルミネーションで飾るルミナリエとは対照的な朝を迎える有様だ。

開催当初はルミナリエの終点である東遊園地に出店のテキ屋が立ち並び、相当の売り上げが見込まれたものの、次第に「ショバ代」も値上がり我も我もと儲けに走るが余り、出店数も増えて「そんなに安くない」ものばかりが売られたため、今では出店者も減っているというのが現状だ。

ルミナリエ募金も毎年少なく、市民の税金から出すのも、もうそろそろ終わりにして、数年に一度の開催に変えても良いのではないだろうか。