8月6日 (木)  狭いニッポン

僕が小学生の頃、
「狭い日本、そんなに急いで何処へ行く?」という言葉が、
当時のせっかちな日本人を窘(たしな)めるフレーズとして使われていた。

なのに、なのに、
未だに国土を壊しては道路を作り、「箱モノ」を建てては放ったらかしにして、また新しく超高層ビルを建てる我が国、日本。

造った建物は役に立たない物も多く、風化して伽藍堂(がらんどう)になりながらも経費をつぎ込み、「要らない」という住民の意見を無視して、道路や地下鉄を掘りまくる公的機関。
(やっかいな奴等だ)

数年前、自民党の石原大臣が、道路公団総裁(当時)に、「これ以上道路公団を突っつくと死人が出るぞ」と脅されて、二進(にっち)も三進(さっち)も行かなくなったのは記憶に新しいだろう。

今年の初めにも、原油の高騰で、一時ガソリン税から道路公団(現公社)に渡る25円の間接税を無くそうとした時も道路公社側の者から、「そんなことをして見ろ、日本中の道路が穴凹だらけになるぞ」という恫喝まがいの発言があった。

ガソリン価格を下げるため間接税の25円を無くした途端、各地域での道路工事などがいきなりストップするという激しい抵抗があった。

しかし今日の報道ステーションでもやっていたが、突然主要道路に大きな穴が空く危険性が高いと言うのだ。

兵庫県の明石や舞子では砂浜にいきなり穴が出来、少女が落ちて亡くなったではないか。
その後の調査で、人工的に造られた砂浜の下を流れる水に気付かず、空洞化していたことが分かったが、そんな適当な調査で物事を図るのが役人や公社のやることだ。

結局は税金を払っても払わなくとも、公益法人などが造るものは「欠陥だらけ」の物が多く、道も何も穴凹だらけにされてしまうのだ。

地下の調査も曖昧で、危険なモノばかり造る「・・公社」にメスを入れてくれるのはいつになるのだろうか。