5月12日 (火)  作業の荒っぽさ


画像はテレビに米沢牛ということで出ていたもので、見た目はA5の12といった売り手側が最高級という代物だ。
味は画像だけでは判らないが、どう見ても「さし」という霜降り(脂肪交雑)が多すぎる。

中でも一番気になるのは成形技術で、周囲の筋の引き方、「耳」の部分や「足」のカットの仕方も滑らかに出来ていない、「ノリ(背脂)」もさしが多すぎるせいか、薄くカットしている。

画像だから見栄え優先になるのは分かるが、手前の一枚と後ろの塊のサーロインの切り口が繋がっていない。

「見せる」を重視するがあまり、心のこもった「裏」の部分が見えてこないのは、味に直接関係しないとはいえ残念だ。
多分、これを造った職人は「撮影用だから」と言うと思うが、どうして普段の作業のまんまの「綺麗な仕事」を見せられないのだろうか。

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