2月3日 (火)  高い方がいいの?安い方がいいの?

 かんぽの宿全施設がオリックスに100億円ほどで売ってしまうという事態に「NO」を突きつけた鳩山弟大臣。
 そりゃ当たり前だと言えるが、オリックスが同施設の運営を、国民の財産を激安に購入したので「内容はそのままで国内最低価格の宿にします」と実行できれば話は別だと思う。
 (そんなことありえないと思うが)

 そんな中、かつての高級旅館や高級ホテルが、一泊二食で1万円以下という破格値でプランを組みだした。
 その裏には相当な経営悪化状態があるのだろう。

 自分が宿(主に旅館)を選ぶとき、最初に気にするのは経営者の気質で、次に風呂や施設の内容、料理、景観や風情と考える。
 最近ではネットの書き込み情報なども参考にしている。

 しかし宿サイドに聞くと、見栄えと値段だけで決めるお客が多いと聞く。
 つまり、安ければ入るお客と、高ければ高いほど泊まりたがるお客とに分かれているというのだ。
 
 人の本質かどうかは知らないが、あちらこちらと方々へ旅する「悦」と、高い金を払ったという「悦」が、どうやらあるらしい。
 しかも高級な処に泊まったときは宿名を言い、安宿に泊まったときは地名を言うといった、「見栄」を張る人も少なくない。

 空間や時間に浸りたいのか、優越感に浸りたいのか、そのどちらも望むのか、人とはやや浅ましく悲しいものだ。