2月24日 (火)  納棺師?


今回、米アカデミー賞の一部門を受賞した「おくりびと」。

人の死後から、通夜、告別式を経て、斎場(火葬場)や土葬などで葬るまで遺体を入れておくものとして、棺桶(かんおけ)が一番多く用いられるが、その棺(ひつぎ)に遺体を入れる「納棺師」という専門職があるのを初めて知った。
自分では葬儀に詳しい方だと思っていたが取り分けて、納棺師という人には出会ったことがない。

現行では、自宅で亡くなっても病院で亡くなっても、医師の死亡診断書が作られ(多くは仏式だから)まず、自宅か或いは通夜の予定される場所へ遺体を移動する。
葬儀屋などがやって来て、いきなり棺桶で運ぶこともあるが、殆どは布団を被せ担架で運ばれる。

死に顔が崩れている場合も少なからずあり、納棺師ではなく、病院の看護師や遺族、葬儀屋がその場でわりと簡単に死者の顔や姿を整えるのが多い。

自宅や式場へ運ばれたら、死に装束を着せ、僧侶が呼ばれ「枕経」を唱える。
その着替えや、死に化粧を施し、遺体の周りにドライアイスなどを置く作業をする者が納棺師と呼ばれるのだろうか?
とすれば、納棺は複数名で行うことが多い。