1月1日 (木)  日本のしきたり?

計画は早めにたてよという戒めの「一年の計は春にあり」という言葉が「元旦」に変わったほど、日本人は年の始めを大切なものと考えてきた。

年の始めに起きた出来事が「その年には度重なる」といった慣例を文化に暮らしている。(もちろん迷信だが)

「事初め」「姫初め」「書き初め」というふうに、殆どの人が、年の始めにする事や出来事を「○○はじめ」と称している。

そんな慣例を知らない子供の頃、兄弟で喧嘩なんかをしていると、叔父さんや伯母さんに「正月は怒っちゃだめだめ」と、なだめられたものだ。

迷信とは言え、自分が大人になった今でも、正月の三が日くらいは「悪いことが起きないように」と思いながら過ごしてしまうのは、仕方のないことなのだろう。

年の瀬をバタバタと終え、節会料理を造り、大晦日をじっくり過ごし、その年の神様を迎える新年を祝い、初詣の参拝で願を掛け、出逢う知人と「明けまして」の挨拶を交わす、日本ならではの「厳かな祭り」が「お正月」なのだ。

羽子板でのはねつきもオグシオのバドミントンに変わり、凧上げもゲイラカイトになり、独楽を回す子供たちも見かけなくなった。
晴れ着姿などの和装も少なく、門松や注連飾りを飾る家も日の丸の国旗もめっきりと減ってしまった。

いつ頃かまた息を吹き返したように、そんな風習は戻ってくるのだろうか?

(西洋文化のクリスマスが日本にも定着し、イルミネーションなどで家を飾る方が多くなったのが原因だろうなぁ)