8月5日 (火)  急激な発展の陰

3年ほど前から取材していたが、中国では都市化問題の裏で過疎地の見殺しが起きている。
最近やっと報道ステーションなどで言い出した。

日本人の知人が、中国で牛を育てる作業を指導していたころに聞いていた話しだが、「中国には水がマズくていい牛が育たない」ということだった。
僕の「そんなことない、地方へ行けばいい水はあるだろう?」という問いに対して知人は「今、上海や北京で急に水の確保が必要になったとかで、ダムの水や水田の水まで使用をストップされてるそうで」という応えだった。
水が無ければ米も家畜も育たないのに、中国政府が待ったをかけたというのだ。

よって田舎では、自分たちの食い扶持も儘にならないほど。
それよりも「都会化、発展」を政府は望んだのだ。
完全な「見殺し」である。

そんなにまでしてオリンピックの成功が必要なことか?
日本のオリンピック誘致も似たようなもので、東京とはそういう行政区なのかも知れない。

もっとも、アフリカやアフガニスタン、北朝鮮やミャンマーほどでは無いにしろ。