7月25日 (金)  働く人の手

「その人の手を見ればその人の職業が分かる」というほど、多くの人の手には人生の遍歴、跡が残るものだ。
もちろん隠れているだけで他の場所にも顕れるが、手を隠す人は少ないのでそういうのだろう。

見えない部分で言うと、心や脳も遍歴が残る大切な部分だ。
今回の東北地方で続いたマグニチュード7に近い地震の取材でも地元民は「先月の地震で経験したのか、二回目の方が慌てなかった」とい言葉が多かった。

そこから考えると、耐震、免震の備えは必要だが、避難するときに持って出る物を常に枕元へ置いて寝るというのは如何なものかと思う。
それを持って、いざ避難所へ駆け込んだは良いが、全員が持っていないと結局は「自分だけぇ〜?」と言われるのが関の山だ。

毎度言っていることだが、天災が来たら人間はそれを甘んじて受けるしかなく、災害が過ぎ去った後をどうするか考えて生きて行くのが賢明なことである。

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