7月12日 (土)  文部科学省と教育委員会

文部科学省と教育委員会があるように、各省庁は縦割り行政だからいかんのだと、よく言われる。
しかし、その縦割りの中にもまだ「上下割り」という壁が存在することが、今回の大分県教育委員会の不正問題で明らかになった。

ヤンキー先生のように、いくら熱血で正義感が強い議員が文部科学省の担当になっても、下部組織の教育委員会が聞く耳を持たないのだから、どうしようもない。
そればかりか、まるで個人商店のように小さなグループに分かれてしまっているのが、厄介な現状だ。

報道では「教育委員会の職員になるのに議員からの口利きで」とあるが、
元来、口利きは悪い制度ではないと思う。
ペーパー試験だけで採用するより、向き不向きを判断して「この人なら間違いないよ」と薦める者が関係者に居れば、それに越したことはない。
いけないのは、口利きでお金を払ったり受け取ったりするのがオカシい出来事であり、それは完全な悪事なのだ。

こんな不透明な行政は、どの分野においても決して許されないことだから、
まずは、その囲いの中で対立する者同士の存在を浮き彫りにして、
物事の善悪をはっきりさせなければ、前へ進まないと思う。