4月15日 (火)  最高の贅沢は善人として生きることである

数年まえのことだが、「発光ダイオード」の発案者が、勤務していた会社を相手に数百億円の請求をする訴訟騒動があった。

内容は、「自分が発案したもので会社が1200億も儲けたのだから自分に200億は支払ってほしい」というものだった。
裁判の結果は、8億円程度の支払いで済まされ、その発案者は「今の日本の司法は腐ってる」と記者会見で言ったまま、その会社も辞めて現在は海外の大学の研究員に就いているという。

結局その人は8億円貰ったから良かったじゃないかとは思うが、本来なら「少なくとも200億円は社会に寄付し、商品化された物を買った末端の人たちへ還元してくれ」と提訴するべきで、それが正しいお金の使い道なのに気付いて欲しかった。

ゆえに低コストの物をブランド価値で高額に売る商いは好ましくないのだが、それをまた有り難がって買い求める消費者もいけないのだと思う。

「自分で儲けたお金なのだからどう使おうと自分の勝手じゃないか」という意見もあるが、功績に対する対比として栄光を手にするのは良いと思うが、
元々お金なんて物は「今自分が預かっているだけ」という感覚で皆さんに生きて頂きたい。