4月10日 (木)  見えない現実

育児放棄されたシロクマの赤ちゃん(フロッケ)を人間が育てているという報道が連日流れているが、動物たちも人間の社会も同じで、育児放棄する親が必ず何割か存在するのは悲しい現実だ。
欲しくとも子供が出来ない者にとっては「親が子を見捨てる」など考えられないことだろう。
中国のように「これ以上子供を産んでは育てられない」という知恵を持った人間だけが出来る「産まない」考え方もある。
それもこれも全ては「自然界の摂理(せつり)」なのだ。

その「選べる知恵」を持つ我々は、持ち合わせた感情と伴に損得勘定ではないが常に「幸か不幸か?」を迷いながら決めて生きている。

「金持ち喧嘩せず」のように、余裕が有ればあるほど選択肢は増え決断に時間がかかるもので、余裕が無い者ほど結論に迫られる時間が短かく争いが多く見えるのだが、実際はそうではない。

オバマ対ヒラリー、米ソ冷戦、かつての戦国武将たちに至るまで、人間は富と権力が大きくなれば成る程、血を多く流し争って来た。

これからの人間社会に求めるのは、小さく纏まって僅かな幸せを大きく味わう生き方が「最善」であるということだ。

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