12月18日 (木)  パルナス製菓

1947年に神戸で創業。1952年に会社設立、「パルピロ(ピロシキ)」「クレーモフ(シュークリーム)」などのロシア風菓子を中心に製造販売していた。

パルナス製菓株式会社は、関西を中心に事業を展開。本社は、大阪市北区に所在し後に豊中市に移転した。
最盛期には多数のチェーン店を展開したが、1980年代後半以降、不況や少子化に伴う洋菓子需要の落ち込みや、競合店による熾烈な価格競争により事業を縮小、「一定の役目は終え、やりたいことは成し遂げた」(当時の古角松夫社長の談話)として、黒字かつ無借金経営を保ちながらも2000年に事業を停止、2002年には会社も清算し55年の歴史に幕を閉じた。

パルナスが多くの人に知られる存在となったのは、印象に残るテレビコマーシャルの効果が大きい。「モスクワの味」のキャッチコピーを打ち出した数々のCMの中でも、特に中村メイコとボニージャックスが歌ったCMソング「パルナスの歌」(津島秀雄 作詞・作曲)は、その悲しげな曲調とブルーバックに乳幼児の顔が映る映像、といった奇妙さから、1975年以前生まれの関西人にとって今なお強烈な記憶として残り、郷愁をかきたてるものである。

1994年10月21日放送の「探偵!ナイトスクープ」(朝日放送)で「パルナスの歌」が探偵依頼として取り上げられていることや、2006年には毎日放送のキャラクター「らいよんチャン」のCMの一部として、このメロディー・曲調をモチーフにした替え歌が使われていることからも、その印象の強さが分かる。
この他に藤山一郎とルナ・アルモニコが歌った「お誕生日の歌」があり、こちらは対照的に明るさに満ちた曲調となっている。

同社提供の主なテレビ番組としては、「リボンの騎士」「ムーミン」、世界名作劇場シリーズ(再放送)などがあった。
また、毎年1月に兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で行われるアマチュアトップコンサートにも協賛していた(1978〜1992年。コンサートの模様は関西テレビにて放送されていたが、パルナス製菓の協賛終了後テレビ放送は行われなくなった)。

会社清算に伴う残余財産の分配により、発行済株式の全てを保有していた創業者・古角松夫(2004年死去)が、2003年の長者番付において全国33位の納税者として公示された。

創業者の出身地である兵庫県加西市で、パルナスゆかりの品々を展示する「パルナス展&古角松夫コレクション展」が開催された(2003年3月30日〜4月13日、加西市北条町駅前再開発ビル「アスティアかさい」)。

「パルナスの歌」は2007年9月発売の「心と耳にのこるCMのうた」(キングレコード)に収録された。
これまで関係者向けに配布されたCDこそあったものの、一般に発売されるCDに収録されるのはこれが初めてのことである。
♪そっと噛みしめてごらん ママの暖かい心が お口の中にしみ透るよ〜
甘いお菓子の お国の便り おとぎの国のロシアの 夢の小鳥が運んでくれた パルナス パルナス モスクワの味 パルナス パルナス パルナ〜ス

ネズナイカの冒険
パルナス製菓のマスコット・キャラクター パルちゃんを主人公(作中名はネズナイカ)とした児童文学。作者はウクライナ出身のノーソフ。日本語版は偕成社より出版。

国立ボルシェビーク製菓工場 は、昭和40年代、旧ソ連モスクワで約2000人もの従業員がいたケーキ工場。二度来日した主任技術者オージナによりパルナスが技術指導を受け、日本万国博覧会のソ連館では、旧ソビエト大使館より館内レストラン施設「モスクワ」の業務運営を委託される。

パルナス思い出の館「モンパルナス 」
阪神尼崎駅で営業している喫茶店で、店主がパルナスから独立して開店。
「パルピロ」の製法を守ったピロシキを製造・販売している。
なお、店名モンパルナスはフランス語でパルナス山を意味する。
(ウィキペディアより)

その昔は下の画像のようなスゴい商品も出ていたが、あまりにもダビング目的過ぎると生産を中止したらしい。

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