11月21日 (金)  医者に頼り過ぎ?

最近、「医療ミス?」の報道に伴うかのように、裁判をおこすケースも多くなった気がする。

医学、薬学の進歩は莫大な金をかけるも、一応の成果が我々の平均寿命を延ばし、治療方法もかなり改善されたと思う。

以前はあれほど怖かった歯医者なんかも、「無痛治療」や「レーザー」の導入で行きやすくなったが、一方では麻酔による昏睡状態に陥り救急搬送されることも起きている。
(待合室まで「あ゛ー!」と悲鳴が聞こえるような昔のままの治療方でされている歯科医は、そういうケースは少ないが)

今回も、「お祭りの最中に子供がわり箸をくわえたまま転んで、喉に刺さり脳まで達し死亡した」という事故で、「脳に残った割り箸の破片に気づかなかったのは医療ミスだ」として裁判が行われた。
結果は「ミスではない」と判決が出た。
訴えた「遺族は不服」と報道していたように見えるが、実際は非常に難しいケースだと思う。

そもそも子供が箸を持って走らせてしまったのは保護者の責任で、もっと注意を払うべきだった。
今回の子供の死は、本来もっと自分たちを責めなくてはならないのに「死んだのは医者が見逃したからだ」と、責任を転嫁したようにも見える。

医師に悪意がない限り、医師は賢明な判断をするだろう。
しかし、医師の治療技術や能力には個人差があり、全ての医者に同じ結果を求められないのは周知しているはずである。

「病気になったら医者が治す」「ケガをしたら医者が治す」と考えてはいないだろうか?
医療は自然治癒を「手助け」するだけで、事故も病気も責任の殆どは「己の管理にある」ということを、もっと肝に銘じて生きていかなければならないと思う。