1月7日 (月)  少年が通り魔?

東京の「叫びながら通行人に百円ショップで買った刃物で切りつける」という事件を見て、たまたま「通り魔」を和英辞典で引いたら、その引用が「今日の午後新宿で包丁を持った男による通り魔事件があった」

「少年」「刃物」と聞くと、数年前の高速道路バスジャックで、特殊部隊が閃光弾を投げ入れ鎮圧した事件を思い出すが・・

数十年前に神戸でこんな事件があった。
場所は新開地で日本刀を振り回す中年の男が通報で駆けつけた警官たちに囲まれていたのだ。

しかし当時の警官たちは拳銃を使わず、携帯していた短い樫の木の警棒で立ち向かっていたため、なかなか男を取り押さえることが出来ず、警棒を握るその手元は振り回す日本刀で傷つき血だらけになっていた。

野次馬も集まって「可哀想に」などと発する声に、見るに見かねたのかその場にいた僕の母親の弟が「どけどけ〜!」と大声で両手を上げ怒鳴りながら割って入り、日本刀を振り回す男に近づいて行った。

しかし振り上げた両手には、そこら辺に止めていた自転車をしっかりと持っていた。
そしてその自転車を犯人めがけて放り投げたのだ。

日本刀を振り回していた男も、頭の上から飛んできた自転車にはさすがに驚いたのか持っていた日本刀で避けようとしたのか車輪のスポークのすき間に、すっぽりと手に持っていた日本刀が挟まって尻餅をついてしまった。

その隙に男は警官たちに取り押さえられ、のちに伯父は警察署から感謝状を頂く結果になったが、その伯父は、傷害などの事件でなんと!前科七犯なのだった。

しかも、この事件は新聞にすら載らなかったのである。