9月30日 (日)  宗教は文化なのか?

(出雲では「神無月」は「神在月」という)
 
 
 他国の文化に口出しをするな!とか、自国の文化を守れ!という言葉を耳にするが・・・
 そもそも「文化」とは何か?をもっと明確にしないといけないだろう。

 人間社会には、法律がたてられる以前からモラル(倫理)は存在していた。
 医学や科学が登場するまで、人は宗教に頼り、病や迷いを克服していた。
 その名残りや継承が今の宗教にある。
 そこで、宗教とは文化に属するものなのかが僕の気になるところだ。

 まず、歴史の長さから考えると他の文化と比べても古い方だし、宗教が国民性の決め手になっていることも多い。
 僕がやってる神社のお祭り・御輿は日本でも数千年続くから文化だと思っているが、完全なる神事だが勧誘(布教)は無く、他宗教派の非難攻撃も全く無い。ましてや死に至る宗教戦争など毛頭無い。

 よく考えれば、宗教を文化と捉えるのは良いだろうが、そこに利権や争いが生じるものは決して文化と認識してはいけないという結論に僕の考えは至った。

 僕の知り得る様々な宗教の文献には、「守すべき死」の尊厳はあっても「死守すべき」という解釈は見あたらなかったからである。

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