6月7日 (木)  コムスンだけじゃないぞ!

介護・福祉に伴う悪行はコムスンに始まった訳ではない。

10年前に亡くなった僕の叔父さんが70歳の時のことである。

その頃からか福祉事業というものが活性化され、妻に連れ添われて病院通いをしていた叔父さんから「車いすが必要になった。病院で聞いたら70歳以上の老人には一割で車いすが買える福祉制度があるらしいの調べて欲しい。出来れば一番安いのを」と頼まれた。

早速僕は最近駅の近くに出来た「あっぷる」という介護用品を取り扱う店舗に出かけた。

当時、売り上げ日本一といわれるロイヤルホストの隣で、かなり大きな道路に面した平作りの店舗だった。

大ショールームの中には数点の介護用品が展示され、真夏の暑い日差しを遮るブラインドも無く、総ガラス張りのショールームだったが、かなり涼しくエアコンが効かされていた。

来客は僕一人で店番の従業員も一人だけだったのを考えて(電気代が相当かかるから勿体ないな)と思ったのを覚えている。

車いすは三台ほど展示してあったが、その中で一番安いのを訪ねたら「\78000」と言う。
9割が税金で補填されるという気遣いから「展示はされて無いがもっと安価なものはないか」とさらに問うと、店員の口から驚くべき事実がもれた。

「お客様のおっしゃる一割の支払いというのはお間違いで、福祉から\78000まで補填されますので、無料でご購入出来ますよ」と言われた。(無料で購入とは変な日本語だが)

しかし、どう見ても\78000はしなさそうな車いすだったが叔父さんの通院に叔母さんが押して行くのに急を要するため、仕方なく手続きを済ませ購入した。

その後の取材で知ったのだが、一切の値引きもせず、市の福祉が買い上げてくれるのだからこそ、あのショールームの維持費が簡単に出た訳で、福祉の名の下に多大な税金のムダ遣いがそこにもあった。

現在、その店舗は「平安祭典」の駐車場になっている。
車いすも同等のものがコーナンで数年前から\16000程度で売られている。

当時から厚生労働官僚への賄賂までや政治家への迂回献金が業者より支払われるという政・官・民の談合は無かったのだろうか?

僕は今でも腑に落ちない・・・・・・