12月22日 (土)  新しい偽り

「悪」「嘘」「偽」という文字は、「やってはいけない事」を意味する文字なのだが、一方で「必要悪」や「嘘も方便」という言葉がある。

これらには、無い方が良いのに在っても良いといった、「世の中には必ず矛盾が存在する」ことを示しているもの。

ここで考えたいのは、今の偽装問題には、同じ偽装の中でも、大きく「質」に違いがあること。

消費者のため、仕方なく付けた表示期限を過ぎたからといって、傷んでもないものを廃棄する方が「勿体ない」のではないか?というのは正論であり、これからもっともっと改善し、棄てるものを減らさなければならない。

しかし「産地」の偽装は、お金を取るのが目的だとすると、これは完璧な「詐欺行為」に入り、絶対にしてはいけないことだ。

これからは消費者がもっと質を見極める目を養う必要がある。

まぁしかし、船場吉兆の偽装なんて、国や市町村が国民を欺く偽装に較べたら可愛いらしいもんや。