4月8日 (金)  想像以上の小さな世界

哺乳類最小とは言っても昆虫じゃないんだからと思ってたが、この子らにとっては人間の感覚を遥かに凌ぐものが多く見つかったことに感動させられる毎日。

例えば柔らかい極細歯ブラシで撫でてあげても、毛先がで竹の棒の束でつつかれているようになったり、タオルを敷いてもそのループ状の繊維一本一本が手足に引っ掛かるので、まるでトラップの連続の上で生活することになるようだ。

人間から見れば米粒より小さな「稗や粟や黍」も、小さな小さな手の指先で一粒一粒じっとうずくまって殻を剥いて食べている。
一見「何で動かないんだ」と思わせるほど、その中身と殻をちゃんと見分けながら食べているのが、まさに芸術的な手捌きと言える。

その器の中で食べながら、食べないものはその小さな手で「ひょい」と片手で退けるのを見ていて思わず吹き出してしまった。(たぶん右利きなんだ)とも感じた。

部屋で無農薬栽培したブロッコリースプラウトなんかも、一本差し出すと器用にパッと片手で掴んで両手に持ちかえて葉の部分だけをパクパクっと食べる。
食べた後も「もっと無いの?」といった様子でこちらを見るのが堪らなく可愛い。

中でも大好物はソバの実で、一個殻を割って食べるのだが食べ終わると「もう一個!」と言わんばかりの顔をする。
馴れた頃には起きてくると「ソバの実ちょうだい!」とまるで催促するかのようによじ登ってくる。

僕らが帰って来るのを待ち構えるかのように出てきたり、ソバの実を詰めた瓶の蓋を開ける音に気づいて、その小さな体を精一杯伸ばして立ち上がり反り返るまでになるようになっていた。

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