10月16日 (日)  日本が更に面白くなりそうな予感

子供の頃テレビで「地球は一家、人類は皆兄弟!」という(よ〜く考えると恐ろしい)フレーズのCMが流れていた。子供ながらにスポンサーの意図することはなんとなく理解していたのだろうと思う。それは大人になるに連れ、社会の仕組みが少しづつ分かって来た頃、あれは「偽善だったのか…」と気付いて少々ショックを受けた。
「世界」とはそもそも、最近(ここ数十年)になってまとまり出したもので、よく「人類に国境は無い」と、先程のフレーズに良く似た意味合いの言葉をキャッチコピーにしたのを今でも目や耳にするが、「それって理想でしょ?」という、やり切れなく冷めたやり取りもまた聞こえて来る。僕も冷めてはいないが、やはり何処かしこかで線引きをやむを得なくしているのが、国境だと思う。国内でも県境なんて、一体誰がどうやって決めたのだろうとは思うが、言葉は当たり前に通じるし政府が一つなので便利だとさえ思う。
様々に海外の文化に振れるのは、通訳、友好といったものも含めて非常〜に結構なことで、大変に役立つことだと思う。しかし、ある程度まではその道に精通しないと、ただの海外旅行に終わってしまうし、渡航の前に地元ではなく、自国の文化を知ってからでないと帰国子女みたいな扱いになってしまう。それは大いに悲しいことだと僕は思う。
まさに、今でも日本は海外の影響を受け、どんどん変化しつつあり、またトップレベルの偉い人達も「日本と比べて○○国の××は…」と多種多様に都合良く国外の制度や風習を討論やビジョンに持ちだし引用しているのを見ていると「ほ〜」とは思えどなんとなく知識のひけらかしか、或いは自己陶酔した「お方」にしか僕の目には映らなくなって来ている。何が言いたいのか、はっきりとは決まって無いのだろうとさえも思う。
再優先のことは仕方ないが、まず出来る限り自分のしなくてはいけない事の優先順位をしっかりと決めて(決めているという方はそれでいいが)から、行動に移すことを心がけるのがよいと思う。当たり前のことのようだがなかなか決めるのは手間がかかるし案外難しいぞ・・・なんせ、人は結構欲張りな生き物だから。