10月1日 (土)  これからの輸入牛ってどうなるの?

今年の春に中国総領事館を訪れ、総領事に謁見(えっけん)したときの話しである。
目的の内容はアメリカから牛肉の輸入が出来ない現状下で、中国との和牛と中国牛の貿易を試みるといった要望を申し出るものだった。
中国の経済商務担当の方々も愛想良く要談に応じてくれて、良い方向へと話しは進み、論点としては日本サイドの中国牛の輸入に対する緩和と中国に対して日本からの牛の専門知識、飼育、繁殖の指導の提供に及んだ。
次回からの打ち合わせ日程や日中両国における貿易緩和の見通しについての会談に至り、その日は帰路についた。
その直後に、現在まで続いている日中間の不穏な問題が起こった。
中国サイドには仕方なく「現在の日中問題が改善されるまで、案件は保留に・・・」と丁重に断ざるを得なかった。
今も続く、中国民らの反日感情の改善を少しでも早くおさめたいと考えるのは大半の思いであると言える。
そんな中、現在も中国の青島(ちんたお)で日本向けの中国産野菜に使用する農薬の分析をして認可する作業を強いられている僕の知人はこう語っている。「中国の農薬は危険なものも多く、我々の許認可無しに散布や使用は出来ないが、1週間も経てば新たな農薬を作り出して来るので、毎日がいたちごっこのようだから、もう会社(公司)を引き揚げて帰国したい」とこぼしているのが現況である・・・