1月6日 (木)  人がこの世を去るのに特別理由などない。

人がこの世を去るのに特別理由などない。

僕の父は15歳で家業に入り18歳で結婚。20代後半に重度の糖尿病を患って引退と、非常に短い精肉店の3代目だった。

病後は合併症により足首の壊死、2度の脳梗塞、40代前半で両目は失明し、49歳に腎不全で余命2年を宣告された通り51歳で他界した。

僕の母は生前に「寿命と病気は関係ない」とよく言っていた。

母も33歳で白血病を発症し余命2年を宣告されたが69歳まで生きた。
その間は入退院の繰り返しで、6度も生死の境をさ迷った。
自分の高額な治療費を気重にも感じていた。

僕も13歳で髄膜炎を発病し、医師に「手遅れなので、命は九分九厘諦めて欲しい、万が一助かっても脳に支障が残る」と言われたが50歳の今も生きている。
(脳には少々の支障を来していると思うが)

今の平均寿命は女性85歳、男性77歳と言われるが、健康で老後を過ごしている人はほんの一部だろう。

人生ということで考えると、一番短い寿命は出産時の死亡で、最高齢者が120数歳だから実際の平均寿命は60歳ぐらいだ。

人生50年と言われた頃は、癌で死ぬ人も少なく、「現役年数」と言うのか「寿命」なのかは考え方次第だが、1930年頃の人生50年というのは、今でも一応の現役人生と捉えてよいと思う。

「人の寿命に理由はない」